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mizutan

御子柴礼司シリーズ第四弾!今度は母親の弁護を実施!悪徳の輪舞曲(ロンド)中山七里著

1.概要 中山七里による「御子柴礼司シリーズ」の第四弾です。どんな罪状であっても負けない悪辣弁護士の御子柴礼司が奔走する法廷小説です。 今回の依頼人は実の妹、被告となっているのは実の母という設定です。 さすがの御子柴も30年も会っていなかった肉親との邂逅に、いつもの調子が出ないようです。それでも、再婚した母親が相続する財産から弁護料(一千万円!)を獲れるとのことで弁護を引き受けます。 御子柴の旧名 […]

扇屋の絵描き職人としての活躍を描く!風神雷神 風の章 柳広司

1.概要 戦国末期に活躍した俵屋宗達の物語、上下巻を風の章、雷の章として発行されています。60爺もそうですが、俵屋宗達って誰って思いますよね。 俵屋 宗達(たわらや そうたつ、生年不詳・没年1640年頃)は、江戸時代初期の画家。通称は野々村宗達。号は「伊年」あるいは「対青軒」など。(俵屋宗達 – Wikipedia) 作品を見ると、国宝である風神雷神図が筆頭に出ています。日本人であれば […]

それぞれに心温まる連作小説!誰かが足りない 宮下奈都/著

1.概要 宮下奈都の連作小説です。予約1から予約6までの6篇からなります。そして、同日同時間に予約したそれぞれの主人公たちが、人気レストラン「ハライ」で一緒になる仕掛けです。 60爺には、後半の物語が強く印象に残りました。何故だかわかりませんが、後ろの方の物語の方が、感動をもらえた気がします。 それぞれの主人公は、皆、何かを失ってしまった人々です。その中で懸命に生きています。そして、最後は、なにが […]

機動捜査隊の新しい相棒はスーパーマン!機捜235 今野敏/著

1.概要 今野敏の警察小説は、どれを読んでも面白いですね。この小説もあっという間に読み切りました。 機動捜査隊の隊員である高丸巡査部長を主人公にした連作短篇集です。相棒の梅原がちょっとした油断から入院し、その代わりが相棒として着任するところから物語は始まります。 新しい相棒は、定年間近57歳の縞長でした。警官としては大ベテランですが、話を聞くと、刑事になったのは40で機捜は初めてだということでため […]

きれいに映る鏡のその裏にあるものは!鏡の背面 篠田節子/著

1.概要 この小説に登場する主人公と、その主人公に成りすました稀代の悪女は全く相いれない人物だったはずでした。しかし、何の因果か、最悪の悪女は、いつのまにか・・・。 下記内容紹介にあるように焼死した「先生」こと小野尚子は別人だったとわかります。 これを受け、小野尚子をインタビューしたライターの山崎知佳が過去を調べていきます。そして、そこからとんでもない事実が明らかになってきます。 表題にあるように […]

読んでいて落ち着かなくなる怖い連作小説!殺人鬼がもう一人 若竹七海

1.概要 本小説は、警察小説なのかなと思いましたが、それぞれの作品にちょっと恐ろしいスパイスが効いていてゾッとしました。 この方の小説は初めてなのですが、wifiの作風に、「一貫して人の心の中に潜む悪意を描いているところに特徴がある」とありました。その通りだと思います。 この小説は、先ほども言いましたが警察小説に分類していいと思います。主人公が同じ連作小説となっています。 主人公は女性警察官である […]

馬鹿な主君を徹底してさせる男の物語!酔象の流儀 朝倉盛衰記 赤神諒/著

1.概要 越前の名門朝倉氏が滅びた時、最後まで朝倉家を支え続けた忠臣が首になって信長の首実検に現れた所から物語は始まります。 この物語では、朝倉家を潰した朝倉義景が徹底的な愚か者となって描かれています。戦国時代に、ここまで愚かな主君がいるんですか、何でこんな人を支えなきゃいけないんですかって何度も思いました。 人の生き方は様々ですが、とろい主君を見限って離反するのが当たり前の戦国に、こんな武将がい […]

ハマの用心棒が捜査本部に出張して活躍!スクエア 今野敏/著

1.概要 今回の作品は、「横浜みなとみらい署暴対係」が舞台です。ご存知、「ハマの用心棒」こと諸橋が活躍する警察小説です。 本橋が登場すれば、敵役である県警本部監察官の笹本も登場しないはずはありません。そして、相棒の城島や、やくざの神野も当然のように登場しています。 おなじみの面々をどう活躍させるか、今回は、県警本部長が直々に、諸橋、城島に面会したいと言ってくるところから始まります。 諸橋は、お偉方 […]

パラレルワールドに飛び込んだ主人公が活躍する警察小説!帰去来 大沢在昌

1.概要 あまり見たことのない文言「帰去来」が題名となっています。 そこで、ググってみました。 帰去来 《陶淵明(とうえんめい)の「帰去来辞」から》官職を退いて故郷に帰ろうとすること。→帰りなんいざ 陶淵明は、中国・東晋末~宋初の詩人です。帰去来辞は、405年作。彭沢(ほうたく)の令となったにもかかわらず、わずか八十余日で辞職し帰郷するに至った心境を記す。六朝第一の名文と称されます。 帰去来の意味 […]

虐げられた人間たちの心の叫び!童の神 今村翔吾/著

1.概要 平安朝の頃の天朝に媚びない、諂(へつ)わない者達への物凄く酷い差別のありようを綴った物語です。現在の部落問題にも通ずるものがあると思います。 主人公は、大江山にいたと言われる酒呑童子他です。そして、敵役は、源頼光及びその四天王(渡辺綱、坂田金時、碓井貞光、卜部季武)になっています。 酒呑童子が、どうして、鬼と呼ばれる存在になったのか、何故、討伐されなければならなかったのか、そして、実際に […]