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mizutan

お題はこの本の1%に満たない!宝くじで1億円当たった人の末路 鈴木信行/著

1.概要 恐らく、大多数の人は、一生に一度宝くじで1億当ててみたいと思っているのではないかと推察します。 この本の題名を見て、面白そうなので、すぐさま予約しましたが、ようやく自分の番が回ってきたときには、随分と時間が経ってしまいました。 目次を読んで、思っていた本とは、だいぶ違うという感覚です。 どなたかが感想文でおっしゃられていましたが、「そもそもオムニバス的な構成だとは思わなかった。ってそれは […]

自身の見つけた法則を打破ろうと苦悩する信長!信長の原理 垣根涼介/著

1.信長が捕われた原理 垣根涼介の時代劇、戦国時代の巨星、織田信長を主人公にしています。 この方は、以前、同じ時代の信長の家臣、明智光秀を主人公に小説を書いていました。「光秀の定理」ですね。この中では、「四つの椀の理」を記してました。 この小説の中では、信長は 2:6:2の法則を見つけ出している設定となっています。 「働きアリの法則」とも言われ、よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボって […]

また、あのホテルが犯罪の拠点に!マスカレード・ナイト/東野圭吾 著

1.二人の関係は? マスカレード・シリーズ第三弾!マスカレード・ホテルの最後で、ホテルウーマンの山岸尚美と刑事・新田浩介の関係がいい感じで終わったので、さあ、彼らの関係がどうなっているか、ちょっと楽しみでした。 読み進んでいくと、山岸は、ベテランのフロントクラークから、さらにパワーアップして、コンシェルジュになっています。そして、新田は相変わらず刑事をやってまして、二人の関係は何事もなかったのです […]

北の大地で権限もなく捜査、主人公に対する試練が次々と!漂砂の塔 大沢在昌/著

1.強い制約の中での殺人捜査 大沢在昌のハードボイルドです。今回は、活躍の舞台が北方領土という、普通考えつかない設定となっています。しかも、さらに強い制約を与えて、そこに、主人公が放り込まれます。 内容紹介を読めば、その設定がよくわかります。 2022年、雪と氷に閉ざされた北方領土の離島。日中露合弁のレアアース生産会社「オロテック」で働く日本人技術者が、死体となって発見された。凍てつく海岸に横たわ […]

探偵沢崎シリーズ第一作さっそうと登場!そして夜は甦る 原尞/著

1.沢崎登場 原尞のハードボイルドです。今までに読んだ二作が非常に面白かったので、沢崎シリーズの第一作を読んでみました。 この作品も楽しめました。 内容紹介は以下の通りです。 西新宿の高層ビル街のはずれに事務所を構える私立探偵沢崎は、ひょんなことから、行方不明となったルポライターの調査に乗り出すことに——そして事件は過去の東京都知事狙撃事件の全貌へと繋がっていく……。いきのいい会話と緊密なプロット […]

落ち着いた世界感でハードボイルドな物語が静かに進行する!愚か者死すべし 原燎/著

1.ハードボイルドだが世界感は静か とても面白い探偵小説です。昨年10月に読んだ「それまでの明日」にも書きましたが、「それまでの明日」の14年前に書かれた新・沢崎シリーズの第1弾なんです。 第2弾が、とても面白かったので、時間があったらぜひ読んでみたいと思っていました。 作品紹介です。 新宿署地下駐車場に轟いた二発の銃声。私立探偵・沢崎は大晦日に狙撃事件に巻き込まれた。その後、事件は思いがけぬ方向 […]

警備部の兄ちゃんがヒイヒイ言いながら何とか事件解決!キンモクセイ 今野敏/著

1.概要 今野敏の警察小説で、舞台は警備部ですね。警備部(公安)って、刑事たちと仲が悪いってイメージがあります。 たしか、今野敏の小説でも、警備部の腕利き「ゼロ」の活躍が描かれたものがあったと記憶しています。調べてみると、「警視庁公安部シリーズ」でした。 今回の小説の主人公はキャリアの隼瀬です。 しかし、この主人公、あまりパッとしないなアというのが、60爺の印象です。若いからなのかもしれませんが、 […]

ハチャメチャな世界の謎解き、M・O・Dがパッとしないね!キッド・ピストルズの妄想/山口雅也

1.ハチャメチャな世界での推理小説 小説の冒頭で、この小説の世界について断りがあります。この世界では、警察機構が壊れていて、警察に代わって指揮を執る凄腕のM・O・D(マスター・オブ・ディテクティブ)について説明がなされています。 この小説世界の説明を読むと、凄腕と言っているのですから、M・O・Dが素晴らしい腕を持っているんだと読めるんですが、今回の小説3編を見る限り、登場したM・O・Dは、あさって […]

戦国時代に武張ったことが苦手な人間の悲喜こもごも!有楽斎の戦 天野純希/著

1.概説 主人公は、織田有楽斎です。この人、信長の弟だったのにもかかわらず、秀吉のお伽衆をやったり、大阪城にいたのに、大坂の陣においてうまく逃げだし、最終的には家康の庇護で一生を全うした人物ですよね。 調べてみると、織田信秀の十一男で、有楽・如庵(うらく・じょあん)と号したそうです。 信長とは、13歳離れた弟で、この小説の中では武張ったことが苦手な人間として記載されており、戦国時代、しかも信長の兄 […]

内容紹介では軽く書かれている部分が第二部の肝です!その先の道に消える 中村文則/著

この方の小説初めて読みました。著者は、過去に芥川賞や数々の賞を受賞成されておりますね。 2002年「銃」:第34回新潮新人賞 2004年『遮光』:第26回野間文芸新人賞 2005年『土の中の子供』:第133回芥川龍之介賞 2010年『掏摸<スリ>』:第4回大江健三郎賞 今回は、ひとことで言ってしまえば刑事ものですね。殺人事件が発生し、その犯人を追い求めていくわけですが、その過程で様々なエピソ […]