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さ行 た行

天才女性相場師の凄まじいまでの取引を描く!ブラック・ヴィーナス 城山真一

1.概要 2016年第14回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作です。 主人公は二礼茜と百瀬良太です。二礼茜は都市伝説とされた女性投資家です。 百瀬良太は理想を持ってメガバンクに入行したものの、理想と現実の余りのギャップに夢破れ、失望して三年で退職し、零細企業を営む兄の金策の過程で二礼茜と知り合います。 ひょんなことから、彼女を知った百田ですが、彼女の人を助ける心に触発されていきます。 物語 […]

きれいに映る鏡のその裏にあるものは!鏡の背面 篠田節子/著

1.概要 この小説に登場する主人公と、その主人公に成りすました稀代の悪女は全く相いれない人物だったはずでした。しかし、何の因果か、最悪の悪女は、いつのまにか・・・。 下記内容紹介にあるように焼死した「先生」こと小野尚子は別人だったとわかります。 これを受け、小野尚子をインタビューしたライターの山崎知佳が過去を調べていきます。そして、そこからとんでもない事実が明らかになってきます。 表題にあるように […]

世界をめぐって依頼者の死の真相を探る!死者の雨・モヘンジョダロの墓標 周木律/著

1.概要 あの完全記憶の持ち主一石豊の物語第二弾ですね。前回は、アララト山の雪中で発生した事件を解決しましたが、今回は打って変わって、5つの場所で同時多発的に発生した事件に挑みます。 もう一人の主人公は第一弾と同様、森園アリスです。「安っぽいハーフタレントのような名前に反して、アリスは外見も中身も純然たる日本人です(P15)」。職業は、掛大のフォトグラファーです。 冒頭で、アリスは、成田を出てから […]

お題はこの本の1%に満たない!宝くじで1億円当たった人の末路 鈴木信行/著

1.概要 恐らく、大多数の人は、一生に一度宝くじで1億当ててみたいと思っているのではないかと推察します。 この本の題名を見て、面白そうなので、すぐさま予約しましたが、ようやく自分の番が回ってきたときには、随分と時間が経ってしまいました。 目次を読んで、思っていた本とは、だいぶ違うという感覚です。 どなたかが感想文でおっしゃられていましたが、「そもそもオムニバス的な構成だとは思わなかった。ってそれは […]

遂に完結。宿敵を滅ぼし、将来に目を向ける、軍配者も登場!北条早雲 疾風怒濤篇/富樫倫太郎 著

1.概要 富樫倫太郎の北条早雲も、いよいよ最終回を迎えました。青雲飛翔篇から始まった北条早雲も、悪人覚醒篇、相模侵攻篇、明鏡止水篇を経て、疾風怒濤篇で完結となります。 帯の内容をまず見ましょう。 権現山での敗走、山内上杉氏の内紛、身近な者の死…。相模統一に足踏みする宗瑞に、竹馬の友・門都普からある申し出が。不退転の決意で臨む、三浦氏との最終決戦。極悪人にして名君の生涯に決着をつける。シリーズ第5弾 […]

プロローグからエピローグまで全編読者を引き込んでくれる!用心棒/デイヴィッド・ゴードン 著

1.概要 この方の本を読むのは初めてですが、とても面白く読めました。 とにかく、プロローグからエピローグまで、全く読者を飽きさせずに読ませてくれます。 ふつう、どこかで中だるみとかあったりするんですが、この小説は、次々と事件が起きて、ノンストップで物語が進行します。 皆様、是非是非、手に取って読み始めてください。あっという間に最終ページまでたどり着いてしまうと思いますよ。 ハーバード中退、ドストエ […]

ホッジスシリーズ感動の大団円、最強の敵を倒してスッキリ!任務の終わり スティーブン・キング/著

スティーブン・キングのミステリ三部作の最後を飾る作品です。 1.主人公はホッジス達で決まり 今回の主人公は、間違いなく、ホッジス、ホリーです。ジェロームは残念ながら、後半にならないと登場しませんが。 ホッジスは、ずいぶん痩せて登場します。そして、ジェロームは、ものすごく大きくなって出てきます。 前作では、ホッジス達、ファインダース・キーパーズの活躍は、後半だけで少し拍子抜けたんですが、今作は、物語 […]

一度見たものは忘れない異色の能力を持つ男が主人公!アールダーの方舟 周木 律/著作

「痛みの山(アール・ダー)」と呼ばれるトルコのアララト山で、ノアの方舟を捜すチームを中心に添え、そこで発生する殺人事件を解いていく探偵小説ですね。 プロローグは、吹雪に巻き込まれたチームの状況です。全く、止む状況にない山岳ブリザードの中で物語が始まります。 以降は、数日前に戻って、そこに至る状況と登場人物の描写が描かれます。 ノアの箱舟という興味深い題材を中心に置いているので興味がわきました。物語 […]

うつ病は誰でもかかる病気、プロ棋士が将棋をなくした一年間!うつ病九段/先崎学 著

1.概要 先崎学は将棋の棋士です。段位は九段です。 先崎学が、鬱病にかかり、その闘病記を書いんですね。それで、本の題名が「うつ病九段」と言う訳です。 199ページの黄色いカバーに包まれた本です。表紙は、先崎九段と頭に王将が載っています。副題として、「プロ棋士が将棋をなくした一年間」と記されています。 帯の記載内容は以下です。  『ふざけんな、ふざけんな、みんないい思いしやがって』 空前の藤井フィー […]

物語全体に狂気のようなものが流れ、結末もスカッとせず!治療島/セバスチャン・フィツェック 著

以前、読んだ「乗客ナンバー23の消失」の作者セバスチャン・フィツェックの処女作です。 「乗客ナンバー23の消失」が面白かったので、処女作にも目を通してみようと思いました。 この処女作で、フィツェックは一躍ドイツの超人気作家への仲間入りを果たしたそうです。 2006年夏に出版されると大ベストセラーになり、何週間にもわたって、ドイツ・アマゾンのベストセラー・ランキング第一位の座に君臨し続けました。 内 […]