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密教と信長配下の忍者の闘い!高野山 山本音也著

1.概要 高野山は、平安時代の弘仁7年(816年)に嵯峨天皇から空海(弘法大師)が下賜され、修禅の道場として開いた日本仏教における聖地の1つです。 この高野山に、信長に謀反した明智光秀の墓があります。この「明智光秀」の墓石は割れたままになっているそうです。なず、高野山に明智光秀の墓があるのでしょうか? この小説は、このことをベースに書かれたものと思われます。 天正八年、高野山大門がノブナガ配下「黒 […]

内陸の湖に信じられないような巨大な鮫が現れる!ブル・シャーク 雪富千晶紀/著

1.概要 不二宮市という架空の街にある湖にサメがいるということで、同じ時期にトライアスロンの大会を予定している市役所の職員が巻き込まれていくパニック小説です。 舞台は不二宮市の木常湖です。富士がよく見えるとの設定ですので、実在の富士宮市をモデルにしているのでしょう。そうなると、木常湖は本栖湖のイメージですね。 物語の中でも、「近くの湖とは昔は一つの湖だった」旨の説明があり、これは、本栖湖、西湖、精 […]

扇屋宗達となった後の絵描き職人としての活躍を描く!風神雷神 雷の章 柳広司

1.概要 戦国末期に活躍した俵屋宗達の物語、下巻「雷の章」です。風の章に俵屋宗達の説明が出ていますので、ご確認ください。 国宝である風神雷神図については、物語の最終盤に出て参ります。 風の章の最後に、本阿弥光悦らから、文化村を創設するので伊年にも参加してほしいとの依頼があり、心が大きく動いたのにも、その依頼を断った後の物語となります。 本阿弥光悦の誘いは、宗達にとって非常にありがたいものであり、創 […]

扇屋の絵描き職人としての活躍を描く!風神雷神 風の章 柳広司

1.概要 戦国末期に活躍した俵屋宗達の物語、上下巻を風の章、雷の章として発行されています。60爺もそうですが、俵屋宗達って誰って思いますよね。 俵屋 宗達(たわらや そうたつ、生年不詳・没年1640年頃)は、江戸時代初期の画家。通称は野々村宗達。号は「伊年」あるいは「対青軒」など。(俵屋宗達 – Wikipedia) 作品を見ると、国宝である風神雷神図が筆頭に出ています。日本人であれば […]

読んでいて落ち着かなくなる怖い連作小説!殺人鬼がもう一人 若竹七海

1.概要 本小説は、警察小説なのかなと思いましたが、それぞれの作品にちょっと恐ろしいスパイスが効いていてゾッとしました。 この方の小説は初めてなのですが、wifiの作風に、「一貫して人の心の中に潜む悪意を描いているところに特徴がある」とありました。その通りだと思います。 この小説は、先ほども言いましたが警察小説に分類していいと思います。主人公が同じ連作小説となっています。 主人公は女性警察官である […]

古典部シリーズとはちょっと違った感覚!本と鍵の季節 米澤穂信/著

1.概要 米澤穂信の小説なので読んでみました。やはり、推理小説でした。 主人公は、僕(堀川次郎)と松倉詩門(まつくらしもん)の二人組です。彼らは、図書委員会の一員です。 彼ら二名が遭遇する事件?が6篇収蔵されています。 この小説を読み始めて、すぐに、この小説の設定は、米澤穂信の代表作である古典部シリーズの二人につながるなと感じました。 即ち、古典部の「ホータロー」こと折木奉太郎、「里志」こと福部里 […]

またまた面白い続編が出ました。キマイラ14望郷変 夢枕獏/著

1.概要 前作の感想を2018年8月にアップしていますから、1年2ヶ月ほど経っていますね。 前回も言っていますが、キマイラ(古希: Χ?μαιρα, Chimaira) とは、ギリシア神話に登場する怪物のことです。この小説の中では、体内に別の生き物を持った少年の物語になっています。 前作では、主人公である大鳳吼(おおとり こう)が、自分の代わりに拉致された深雪を救うために、亜室健之(あむろ たけゆ […]

ハチャメチャな世界の謎解き、M・O・Dがパッとしないね!キッド・ピストルズの妄想/山口雅也

1.ハチャメチャな世界での推理小説 小説の冒頭で、この小説の世界について断りがあります。この世界では、警察機構が壊れていて、警察に代わって指揮を執る凄腕のM・O・D(マスター・オブ・ディテクティブ)について説明がなされています。 この小説世界の説明を読むと、凄腕と言っているのですから、M・O・Dが素晴らしい腕を持っているんだと読めるんですが、今回の小説3編を見る限り、登場したM・O・Dは、あさって […]

戦時下の上海で伸し上がる容姿端麗な女子と関わる男達の物語 月下上海/山口恵以子  著

1.概要 婚活食堂著者の山口恵以子に、松本清張賞受賞作があるとのことなので読んでみました。この賞は、第20回のものですね。内容紹介を読むと、「食堂のおばちゃん」ではない太平洋戦争時のある女性の物語でした。 スキャンダルを逆手にとり人気画家にのしあがった財閥令嬢・八島多江子。謀略渦巻く戦時下の上海で、多江子が愛する運命の男たち…。戦時下の上海で奏でられる、或る女の悲恋歌。 戦時中の上海(国は現在の中 […]

実際にこんなことが起きたら将棋界は?盤上の向日葵 柚月裕子/著

1.概要 面白く読み終えることが出来ました。圭介と唐沢先生の心温まる交歓から、クズ男二名が圭介を引っ掻き回す様子、そして、その経緯を追う刑事の執拗な追求など、たくさんのエピソードが満載です。エーッというラストにも感動しました。 しかし、主人公である上条桂介の一生を思うと、「ご苦労様でした」としか言いようがありません。たぐまれな頭脳を持っているにもかかわらず、どうしようもないしがらみを抱えて、人生を […]