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や行 ら行 わ行

いつもの舞台で安定した物語が心地よい、フレーズが少し変わった?陰陽師 女蛇ノ巻 夢枕獏/著

1.概要 ご存知、夢枕獏の陰陽師の最新刊です。平安時代の陰陽師・安倍晴明が源博雅の酒を飲みかわしつつ、数々の怪事件を解決していく連作小説です。 今回も、このふたりが酒を酌み交わしています。そこに、準レギュラーである芦屋道満や黒猫又に乗ってやって来る賀茂保憲、虫愛づる姫君の露子などが脇を固め、12の物語で楽しませてくれます。 とにかく、この小説を読んでいると、その世界の安定感に癒されますね。安心して […]

裏切りに対する苛烈さに悩む信長の内面を理解した男の行動は!第六天の魔王なり 吉川永青/著

1.概要 吉川永青の信長ものです。 60爺は、この人の書いた三国志の諸葛亮孔明が破天荒で大変好きなのですが、三部作を書いた後、三国志物は2冊出していますが、孔明はあまり登場しませんね。 さて、本書ですが、信長の戦をほぼ全て出しているようです。 桶狭間の戦いから本能寺の変までを描いています。本書の信長は、実はとても情に厚い男にしています。天下布武のため、おのれを押さえつけて苦悩する信長がいます。 日 […]

最終巻外伝では、すずが風太と結婚することが報告されています!海街diary 吉田秋生/著

1.海街diary完結 海街diaryが完結しました。 どなたかが予想した通り、すずが、(女子サッカー特待生として掛川へ行くため)鎌倉を出ていく物語が最終話でした。 外伝として、香田3姉妹がすずと出会ってから12年後 (父親の13回忌) が物語の舞台です。 千佳の息子と風太の兄の息子が登場しています。 さらりと、すずが風太と結婚することが書かれています。結婚まで、ちょっと時間がかかったみたいですね […]

おでん屋の女将が持っている力を発揮して婚活を支援する!婚活食堂 山口恵以子/著

1.概要 元有名占い師(レディ・ムーンライト)だった恵が、ある事情で「視える」能力が無くなり、四谷のしんみち通りにおでん屋を構え、そのお店の女将となります。 この店に通ってくる常連さんとの接点が濃くなるにつれ、彼女(彼)らの婚活に対する大いなる力になっていく連作小説です。 五話で成り立っています。面白いので、サクサク読めます。恵の生い立ち、能力の目覚め、恩師との出会いから、驚きの最終話での展開と見 […]

久々の餓狼伝、姫川源蔵と磯村露風の闘いに驚喜せよ!新・餓狼伝 巻ノ四 闘人市場編/夢枕獏 著

夢枕獏の描く超人のような男たちが闘う武闘小説、新がついてからの4巻目です。毎回、男たちの熱い闘いが語られます。 今回は、天皇家の人々を護ることに由来する「菊式」と、徳川家に由来する「葵流」の闘いがメインとなります。これらの使い手である姫川源蔵と磯村露風が本編の主人公と言って差し支えないでしょう。 彼らの素晴らしく、すごい闘いが何ページに渡って語られます。今回の戦いの場は表題にもある闘人市場、他の物 […]

復活しようともがく芸人を描く、本にも含めた一発屋の再起の物語!一発屋芸人列伝/山田ルイ53世 著

お笑い芸人髭男爵のシルクハットをかぶった方が作者です。自分を含めた、所謂、一発屋芸人を訪ね歩いて、インタビューを行い、現在の彼らの生き様を綴ったノンフィクションです。 世の中から消えた芸人たちの現在は、ブレイクしたあの時より面白かった!?発売前から話題騒然、雑誌ジャーナリズム賞作品賞受賞。 この書籍に選ばれた?芸人ですが、「いたなー、こういう人」と言う芸人もいれば、「誰、この人」っていう芸人もおり […]

終章に向かって物語が動き出したか、登場人物が躍動を始める!キマイラ13 夢枕獏/著

1.概要 キマイラ(古希: Χ?μαιρα, Chimaira) は、ギリシア神話に登場する怪物のことですが、「鋼の錬金術師」の中では、キメラの名称で、動物と動物を合体させた生き物の名称でした。 また、ドラゴンクエストの中では攻撃力の高いモンスターとして登場しました。 この小説は、夢枕獏が1982年から延々と描き続ける「幻獣少年キマイラ」から始まった小説です。肉体に謎を秘めた少年・大鳳吼のたどる数 […]

未来に関して、山中教授と羽生善治が絵年と語り合う!人間の未来AIの未来

iPS細胞発見者のノーベル賞受賞山中伸弥博士と、将棋永世七冠達成、国民栄誉賞受賞の羽生善治竜王の対談です。この二人が、人工知能、ロボット、最先端医療について語り合います。 読んでいてすごいなと思ったのは、羽生竜王の知識です。本来、(大変失礼な言い方ですが、ご容赦を、他意はありません)将棋のことしか知らなくても良いはずなのに、AIとか、いろいろな分野に関して知識がものすごいです。 羽生竜王は、チェス […]

伊達政宗を支えた伊達三傑のひとりである伊達成実の物語!龍の右目 伊達成実伝/吉川永青

戦国の東北の雄「伊達正宗」の右腕と言われた、伊達三傑のひとりである伊達成実(だてしげざね)の一生を描く物語です。 伊達正宗は、人によっては、あと10年早く生まれていれば、天下を握れるほどの逸材であると言っています。 また、一時は秀吉に下るも、関ヶ原の隙をついて、再度東北を手に入れようとしたなどの話も伝わる、為政者からすると、ちょっと問題のある人物像です。 この正宗、この小説の中にも出てきますが、片 […]

これを読めば、<古典部>シリーズの通になれる!?皆様も是非!米澤穂信と古典部/米澤穂信 著

この本は小説ではありません。 〈古典部〉シリーズ15年のあゆみと題したインタビューから始まる、米澤穂信が 〈古典部〉シリーズについて、裏話を交えて語るところから始まる古典部シリーズ好きな読者に送る古典部シリーズの解説書です。 この本のうたい文句です。 書き下ろし新作短編「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」の他、古典部メン バー四人の本棚、著者の仕事場や執筆資料も初公開! 『氷菓』以来、米澤穂信と一 […]