CATEGORY

SF・ファンタジー・幻想

SF、ファンタジー及び幻想小説

相変わらずの面白さ、自分の身体を自在に操る!キマイラ15 魔宮変 夢枕獏/著作

1.概要 キマイラ15が出ました。夢枕獏の描く世界の集大成にもなろうという作品です。この作品は、60爺の読書の部屋でも何回か感想を書いていて、今回が4作品目になります。 過去の記事は次の通りです。 またまた面白い続編が出ました。キマイラ14望郷変 夢枕獏/著 終章に向かって物語が動き出したか、登場人物が躍動を始める!キマイラ13 夢枕獏/著 30年以上続く大々長編ですがし面白さは全く変わらない!キ […]

第一話が一番怖かった!火のないところに煙は 芦沢 央/著

1.概要 ホラー小説は元来苦手で余り読まないのですが、この方の小説は面白いと聞きまして手に取りました。 この小説の中の語り部である作家の「私」は著者の芦沢氏なのでしょうか?また、作中のお話は実話をもとにしているのでしょうか? 物語は「私」が怪談特集の依頼を受けるところから始まります。「私」は怪談など書いたことが無かったので断ろうとしますが、過去に神楽坂を舞台とした凄惨な経験から、その体験談を振り返 […]

作者の得意な不思議な世界の物語!大江戸火龍改 夢枕獏/著

1.概要 久々に読みます夢枕獏の小説です。しかも新作です。題名は、表題にある通り、「大江戸火龍改」、これ、「おおえどかりゅうあらため」と読みます。 「鬼平犯科帳」で長谷川平蔵が長官を務めた「火付け盗賊改め方」即ち「火盗改」のもじりですかね? 火龍改については、冒頭で説明があります。正式には、化物龍類改(けぶつりゅうるいあらため)というそうです。この「化」が「か」と発言され、「火」の字があてられたそ […]

読んでいると何か不安でザワザワする感じ!歩道橋シネマ 恩田陸

1.概要 ドミノin上海につづき、恩田陸著作の小説です。 ドミノin上海は大大長編でしたが、本作品は短編小説集です。「線路脇の家」から本小説の表題となっている「歩道橋シネマ」まで全部で18篇の作品で成り立っています。 先に読んだ「ドミノin上海」は、数々の登場人物が紆余曲折を経て、一つの場所に導かれて大団円を迎えるエンターテイメントで楽しく読めたのですが、本短編小説は、表題に書いたとおり、読んでい […]

登場人物が多数登場で最後までノンストップ ドミノin上海 恩田陸/著

1.概要 「蜜蜂と遠雷」で直木賞を獲得した恩田陸の大長編小説です。「小説 野生時代」に「ドミノⅡ」のタイトルで掲載されたものに加筆・修正した作品です。 初掲載が2008年11月号ですから何と12年前ですね。そこから、2019年10月号まで12年30号に掲載されて、今回単行本化されました。 実は、2001年に「ドミノ」という作品が発表されており、本編はその続編に当たるそうです。60爺は、読了した後、 […]

密教と信長配下の忍者の闘い!高野山 山本音也著

1.概要 高野山は、平安時代の弘仁7年(816年)に嵯峨天皇から空海(弘法大師)が下賜され、修禅の道場として開いた日本仏教における聖地の1つです。 この高野山に、信長に謀反した明智光秀の墓があります。この「明智光秀」の墓石は割れたままになっているそうです。なず、高野山に明智光秀の墓があるのでしょうか? この小説は、このことをベースに書かれたものと思われます。 天正八年、高野山大門がノブナガ配下「黒 […]

読んでいて落ち着かなくなる怖い連作小説!殺人鬼がもう一人 若竹七海

1.概要 本小説は、警察小説なのかなと思いましたが、それぞれの作品にちょっと恐ろしいスパイスが効いていてゾッとしました。 この方の小説は初めてなのですが、wifiの作風に、「一貫して人の心の中に潜む悪意を描いているところに特徴がある」とありました。その通りだと思います。 この小説は、先ほども言いましたが警察小説に分類していいと思います。主人公が同じ連作小説となっています。 主人公は女性警察官である […]

またまた面白い続編が出ました。キマイラ14望郷変 夢枕獏/著

1.概要 前作の感想を2018年8月にアップしていますから、1年2ヶ月ほど経っていますね。 前回も言っていますが、キマイラ(古希: Χ?μαιρα, Chimaira) とは、ギリシア神話に登場する怪物のことです。この小説の中では、体内に別の生き物を持った少年の物語になっています。 前作では、主人公である大鳳吼(おおとり こう)が、自分の代わりに拉致された深雪を救うために、亜室健之(あむろ たけゆ […]

リクエンシスが仲間達と青息吐息の帝国の危機を救う 青炎の剣士 (紐結びの魔道師3)/ 乾石智子 著

1.爽快な三部作の終了 何事にも前向きで、およそ魔道士らしくないリクエンシスが、何だかんだぼやきながらも、栄光の衰えた帝国の危機を見事に救います。 “死の谷”から生還したリクエンシス。敵に寝返ったエミラーダ。侵略軍を率いる元帝国軍人の真の狙いは。魔女国1500年の呪いは解けるのか?“紐結びの魔道師”三部作完結。 物語自体が、すごく良い終わり方で爽快でした。リクエンシスはトゥーラに一目惚れをし、めろ […]

人魚の肉を食べた(食べさせられた)者らの悲惨な未来は?人魚ノ肉 木下昌輝/著

1.概要 「人魚の肉を食めば妖に憑かれる」と帯にあります。それって、不老不死ではなかったでしょうか?そうしたら、最後の物語の中で、以下のように語られています。 人魚の肉を食めば、妖を友とする呪いにかけられる。不老不死の妙薬は肉ではなくて、血だ  369ページ この小説は、人魚の肉を食べた者達の不幸を様々な形で物語にしています。ジャンル分けをすれば、ホラー小説に分類されると思います。 そして、ここに […]