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SF・ファンタジー・幻想

SF、ファンタジー及び幻想小説

どなたでも楽しめる面白い物語です!秘帖・源氏物語 翁‐OKINA 夢枕獏/著

1.概要 夢枕獏の平安朝を舞台にした物語・・・と聞けば、言わずと知れた「陰陽師」安倍晴明を浮かべますが、本作は表題に源氏物語とあるように主人公は安倍晴明ではなく光源氏が務めます。 しかし、やはり夢枕獏の作品ですので、並立する主人公がいます。それが、何と「陰陽師」で敵(かたき)役として登場する法師陰陽師・蘆屋道満なんです。 蘆屋道満が登場するのですから、源氏物語は源氏物語でも、全く趣の違うお話になっ […]

後継者の能力を見つけ誓いを新たにする魔導士の物語。イスランの白琥珀 乾石智子

1.概要 久しぶりの乾石智子作のファンタジー小説です。「オーリエラントの魔道師」シリーズの最新作で、今回の舞台は、コンスル帝国ではなく、コンスル帝国の東に位置するイスリル国です。 主人公は、登場人物の欄では、放浪の魔導士であるオーヴァイデン(オーヴ)です。この人物は、実は王殺しの魔導士とされるヴュルナイの成れの果てと言うことが読んでいると明らかにされます。 オーヴァイデンは、国母であるイスランから […]

たくさんの人物が登場し、ひとつの目標に収束していく物語。天使も怪物も眠る夜 吉田篤弘/著

1.概要 この作者の作品は初めて読みます。作品の世界に入り込むのに、少々時間を要しましたが、入ってみればなかなか面白く、409ページの長編でしたが、それほど時間を要さずに読み切りました。 今回は、始めに内容紹介をします。 二〇九五年、壁によって分断された東京は“不眠の都”と呼ばれていた。目覚めるのははたして天使か怪物か 眠り姫を目覚めさせるため、八人目の王子は壁をこえる 上述のように、西暦2095 […]

相変わらずの面白さ、自分の身体を自在に操る!キマイラ15 魔宮変 夢枕獏/著作

1.概要 キマイラ15が出ました。夢枕獏の描く世界の集大成にもなろうという作品です。この作品は、60爺の読書の部屋でも何回か感想を書いていて、今回が4作品目になります。 過去の記事は次の通りです。 またまた面白い続編が出ました。キマイラ14望郷変 夢枕獏/著 終章に向かって物語が動き出したか、登場人物が躍動を始める!キマイラ13 夢枕獏/著 30年以上続く大々長編ですがし面白さは全く変わらない!キ […]

第一話が一番怖かった!火のないところに煙は 芦沢 央/著

1.概要 ホラー小説は元来苦手で余り読まないのですが、この方の小説は面白いと聞きまして手に取りました。 この小説の中の語り部である作家の「私」は著者の芦沢氏なのでしょうか?また、作中のお話は実話をもとにしているのでしょうか? 物語は「私」が怪談特集の依頼を受けるところから始まります。「私」は怪談など書いたことが無かったので断ろうとしますが、過去に神楽坂を舞台とした凄惨な経験から、その体験談を振り返 […]

作者の得意な不思議な世界の物語!大江戸火龍改 夢枕獏/著

1.概要 久々に読みます夢枕獏の小説です。しかも新作です。題名は、表題にある通り、「大江戸火龍改」、これ、「おおえどかりゅうあらため」と読みます。 「鬼平犯科帳」で長谷川平蔵が長官を務めた「火付け盗賊改め方」即ち「火盗改」のもじりですかね? 火龍改については、冒頭で説明があります。正式には、化物龍類改(けぶつりゅうるいあらため)というそうです。この「化」が「か」と発言され、「火」の字があてられたそ […]

読んでいると何か不安でザワザワする感じ!歩道橋シネマ 恩田陸

1.概要 ドミノin上海につづき、恩田陸著作の小説です。 ドミノin上海は大大長編でしたが、本作品は短編小説集です。「線路脇の家」から本小説の表題となっている「歩道橋シネマ」まで全部で18篇の作品で成り立っています。 先に読んだ「ドミノin上海」は、数々の登場人物が紆余曲折を経て、一つの場所に導かれて大団円を迎えるエンターテイメントで楽しく読めたのですが、本短編小説は、表題に書いたとおり、読んでい […]

登場人物が多数登場で最後までノンストップ ドミノin上海 恩田陸/著

1.概要 「蜜蜂と遠雷」で直木賞を獲得した恩田陸の大長編小説です。「小説 野生時代」に「ドミノⅡ」のタイトルで掲載されたものに加筆・修正した作品です。 初掲載が2008年11月号ですから何と12年前ですね。そこから、2019年10月号まで12年30号に掲載されて、今回単行本化されました。 実は、2001年に「ドミノ」という作品が発表されており、本編はその続編に当たるそうです。60爺は、読了した後、 […]

密教と信長配下の忍者の闘い!高野山 山本音也著

1.概要 高野山は、平安時代の弘仁7年(816年)に嵯峨天皇から空海(弘法大師)が下賜され、修禅の道場として開いた日本仏教における聖地の1つです。 この高野山に、信長に謀反した明智光秀の墓があります。この「明智光秀」の墓石は割れたままになっているそうです。なず、高野山に明智光秀の墓があるのでしょうか? この小説は、このことをベースに書かれたものと思われます。 天正八年、高野山大門がノブナガ配下「黒 […]

読んでいて落ち着かなくなる怖い連作小説!殺人鬼がもう一人 若竹七海

1.概要 本小説は、警察小説なのかなと思いましたが、それぞれの作品にちょっと恐ろしいスパイスが効いていてゾッとしました。 この方の小説は初めてなのですが、wifiの作風に、「一貫して人の心の中に潜む悪意を描いているところに特徴がある」とありました。その通りだと思います。 この小説は、先ほども言いましたが警察小説に分類していいと思います。主人公が同じ連作小説となっています。 主人公は女性警察官である […]