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ミステリー・サスペンス

ミステリーやサスペンス小説

情報部三佐が苦心の連続で戦う!ゼロの迎撃 安生正/著

1.概要 第11回『このミステリーがすごい! 』大賞『生存者ゼロ』でデビューした安生正の作品です。この物語でも、自衛隊が活躍します。 主人公は真下俊彦三等陸佐です。妻が自衛隊中央病院に入院しています。1ヶ月前、担当医から、癌で余命半年を告げられ、真下は茫然自失となります。子宮全摘の手術日、そんな真下に出頭命令が届きます。 真下は4日後、朝霞駐屯地の東部方面隊総監部へ移動が決まっていました。ところが […]

検事の暴挙に果敢に立ち向かう!焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕 今野敏/著

1.概要 今野敏のによる日本の警察小説・樋口顕シリーズ第六作です。表題にあるように、警視庁強行犯の係長である樋口晃が主人公です。 現在は、警視庁刑事部捜査一課殺人犯捜査第三係樋口班に属しています。階級は警部ですね。 プロローグは、久しぶりに氏家から連絡を受けた樋口が、氏家と落合い、異動の話を聞くところから始まります。そして、後日、氏家を訪ねた樋口が、二課にやってきていた東京地検特捜部の検事を見かけ […]

議員の不行跡とアメリカの凄まじい差別の実態 ヒポクラテスの試練 中山七里/著

1.概要 本書はヒポクラテスシリーズの第三巻です。60爺は、図らずもシリーズの第三巻を手にしたわけです。 冒頭から、浦和医大法医学教室に「腑分け屋はいるかね」と光崎藤次郎教授を城都大付属病院の内科医・南条が訪ねてくるところから物語は始まります。 ここで、主人公である光崎教授を「大概に不遜」と言っており、南条についても負けてはいないと言っています。ここで、これもレギュラーである栂野真琴が相手をしてい […]

それぞれゾッとさせられます!肖像彫刻家 篠田節子/著

1.概要 こちらも久々、1月に投稿した「きれいに映る鏡のその裏にあるものは!鏡の背面」以来の篠田節子の作品です。 主人公は高山正道、高山家の長男ですが姉に頭が上がらない人間です。第一話の冒頭では、高山家の墓の前に土下座されられ、今は亡き両親に謝罪をさせられます。 この主人公、美大卒業後、さる権威ある美術展に入選し、抽象彫刻が地元の役所前の橋に飾られたものの、収入はアルバイト程度で17年彼を支えてく […]

事件の被告人の名前に仰天!最後の証人 柚月裕子/著

1.概要 柚月裕子の佐方貞人(さかたさだと)シリーズの第一作に当たります。佐方貞人シリーズについては、前回「検事の死命」でも記しましたが再掲します。 刑事事件を専門に扱う敏腕弁護士で元検察官の佐方貞人が事件の真相を追う柚月裕子の推理小説のシリーズ。 60爺は、初めて佐方貞人が弁護士の物語を読みました。 この小説では、佐方は東京で弁護士事務所を開きましたが、被告人を弁護するために検事を務めていた米崎 […]

後半のドローン追跡事件は面白い!ドローンスクランブル 未須本有生/著

1.概要 2014年「推定脅威」で第21回松本清張賞を受賞した著者のドローンを扱った小説です。 ドローンが使用された脅威を描く小説と思って手に取りましたが、防衛省におけるドローンの開発に関する小説ですね。 後から見ると、帯には「防衛省VS大企業VSベンチャー。ドローンをめぐる熾烈な駆け引き」とありました^^; 冒頭での防衛省に謎のドローンが現れる・・というくだりは良く期待しましたが、それ以降は開発 […]

日露戦争で負けた東京で殺人事件を追う刑事の活躍!抵抗都市 佐々木譲/著

1.概要 久しぶりの佐々木譲の小説です。佐々木譲の刑事ものというと、北海道警察シリーズが思い浮かびますが、本小説は、世界観から何やらまで全く異なったものです。 何と言っても、日本が日露戦争に負けて、ロシアに占領されており、ロシアの駐留部隊が東京にいる前提で物語が始まっているのですから。 日本の道路が、クロパトキン通りだのロジェストヴェんスキー通りだの呼ばれているんですからやり切れません。 60爺は […]

天才女性相場師の凄まじいまでの取引を描く!ブラック・ヴィーナス 城山真一

1.概要 2016年第14回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作です。 主人公は二礼茜と百瀬良太です。二礼茜は都市伝説とされた女性投資家です。 百瀬良太は理想を持ってメガバンクに入行したものの、理想と現実の余りのギャップに夢破れ、失望して三年で退職し、零細企業を営む兄の金策の過程で二礼茜と知り合います。 ひょんなことから、彼女を知った百田ですが、彼女の人を助ける心に触発されていきます。 物語 […]

登場人物はとんでもないモンスターだらけ!作家刑事毒島 中山七里著

1.概要 著者の日記「中山七転八倒」の中で何回も登場していた出版業界を舞台にしたミステリです。最後に、後書きを書かれていた方も進めていることもあり読んでみました。 この小説は短編ミステリ集で5編の物語が楽しめます。 ばら撒かれる毒舌が凄いですが、じつは、これ、著者の本音がばら撒かれているんですね。先ほどの「中山七転八倒」の中で著者が言っていたことが、何度も出てきています。‬ 主人公は、刑事の高千穂 […]

皆の知らない現代美術界が垣間見れます!神の値段 一色さゆり/著

1.概要 2015年第14回『このミステリーがすごい! 』大賞の大賞を受賞した小説です。美術ミステリーです。 前週紹介した「嘘をつく器 死の曜変天目」は、作者一色さゆりの二作目でしたが、本書がデビュー作であり、60爺は読む順が逆になりました。 本作は、「嘘をつく・・」よりも面白かったです。本作も次作も1件の殺人事件が発生して、被害者や、その周りの出来事や軋轢を扱っていますが、本作の方がより内容に引 […]