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さすが宮部みゆきのお話はそつがない、怖くて切なくて感動的です!三鬼 三島屋変調百物語四之続 宮部みゆき/著

1.概要 60爺は、久しぶりに、宮部みゆきの小説を読みました。三島屋変調百物語の第四弾です。四つの物語が入っています。 迷いの旅籠 食客ひだる神 三鬼 おくらさま 川崎宿の旅籠・丸千の一人娘である おちか は、ある事件を境に他人に心を閉ざし、江戸で袋物屋を営む叔父夫妻を頼り、行儀見習いの名目で身を寄せています。ある客の話し相手をしたことを機に、叔父の伊兵衛が市井の人々が持ち込む不思議な話を百集める […]

永青版三国志、ただひたすらに耐えまくる曹操を見よ!孟徳と本初 三國志官渡決戦録 吉川永青/著

1.概要 本日取り上げる小説の舞台は、題名にもある通り、三国志の中でも序盤の山場である官渡の戦いが描かれます。 吉川英治三国志では、本初即ち袁紹の陣営がぼんくらで仲間割れが多く、最終的に勝っていた軍を、鵜層の兵糧を焼かれたことで大敗し、袁家滅亡となったように記憶しています。 しかし、この物語では、曹操は全く本初にかなわず、思い悩み、耐え忍びさまが、これでもかこれでもかと延々と続きます。 本初側に裏 […]

吉川英治版とは全く異なる武蔵像が紹介される七編の物語!敵の名は、宮本武蔵 木下昌輝/著

1.概要 今回は、宮本武蔵を敵からの視点で見た短編集です。七編の短編で成り立っています。 以下の七編です。 有馬喜兵衛の童打ち クサリ鎌のシシド 吉岡憲法の色 皆伝の太刀 巌流の剣 無二の十字架 武蔵の絵 2.内容ちょっぴり それぞれのお話の簡単な内容ですが・・。 (1) 有馬喜兵衛の童打ち “童殺し”の悪名を背負った鹿島新当流の有馬喜兵衛が、宮本無二斎と弁助(武蔵)と呼ばれる子どもと出会って、高 […]

南極での研修医伊達の成長物語、多彩な登場人物と南極の自然に驚き!白魔殿の医師 よこみぞ邦彦/原作 星野泰視/作画

1.主人公と登場人物 ビッグコミック増刊で連載されていた「白魔殿の医師」がコミック3巻で完結となりました。 研修医の伊達は、大学の教授に誘われ、南極医として、極地に赴くところ、その大学教授が病気で帰国してしまい、自分も南極行きを取りやめにしようとしていましたが、隊長の鬼山に酒を飲まされ、南極行きとなってしまいます。 この隊長の鬼山は、自衛隊の軍医上がりで、謎の多い人物です。 この物語は、伊達が、プ […]

同期を救うために仲間が一丸に。安積班のキャラが特別出演!変幻 今野敏/著

1.概要 さて、今回の「本日の一冊」ですが、今野敏の作品「変幻」です。今野敏らしく、安心してサクサク読めます。 この作品は、警視庁捜査一課の宇田川亮太が活躍する『同期』シリーズの、エーート、完結編になるそうです。 宇田川には、警察学校時代に仲が良く、前作で、懲戒免職(偽装)となった蘇我和彦が再び登場です。 もう一人の『同期』である大石を救出するために参画してきます。宇田川の同期は優秀で、蘇我、大石 […]

うーむ、それなりに面白いが展開が都合よくできているような!ジャングルの儀式 大沢在昌/著

1.概要 60爺には久しぶりの大沢在昌作品「ジャングルの儀式」です。 このブログでの大沢在昌の作品は2冊目ですか。 大沢作品なので、さくさく読めるし、それなりに面白かったです。 しかし、ウーン、設定と言うか何と言うか、やることなすこと全て、うまくことが運んで、どんぱちやって、終わりましたみたいな感があるのは、60爺だけですかね。 2.展開が都合よく進みすぎ ハワイから日本にやって来た桐生塊(きりゅ […]

キャラの設定が笑える。恩田陸の描く日本の近未来小説!錆びた太陽 恩田陸/著

1.概要 今回の作品は、またまた、恩田陸著作の小説です。 作者がこの方の場合、例外なく、楽しませてくれますね。舞台は、近未来の日本です。今回は、九十九山(つくもさん)という地名が出てきましたが、60爺は、筑波山だと推測します。 主人公は、財護(ざいご)徳子と言う女性国税庁職員です。 「財産を護ると書いて財護、人徳ある子供と書いて徳子、財護徳子でございます。」が彼女の挨拶の際の自己紹介です。 2.キ […]

古典部シリーズ第6作相変わらず面白い、「える」の将来は?いまさら翼といわれても 米澤穂信/著

さて、今回紹介の、この小説は、とても面白いですね。いつ読んでも。 米沢穂信の古典部シリーズ第6作になるんですか。今回も、選りすぐりの短編6作が並んでいます。 60爺は、この小説は、一作目の「氷菓」以来、神山高校古典部以下4名の活躍する推理小説であると思っています(誰もがそう思うか・・)。 「ホータロー」こと折木奉太郎 「える」こと千反田(ちたんだ)える 「里志」こと福部里志 「摩耶花」こと伊原摩耶 […]

とてつもなく、やりきれない思いがする本読んでいて疲れます!一九八四年 ジョージ・オーウェル/著

60爺は、この小説を完読するのに、非常に疲れました。 この小説、巷では傑作だと言われますが、60爺には、どこが傑作なのかわかりません。 とにかく、暗いです。時代は、独裁者に治められている世界です。常に、テレスクリーンと言うテレビみたいな機器に監視されており、自由と言うものが全くない日常が語られます。 主人公ウインストン・スミスは、こんな世界に疑問を持っておりながら、歴史を改ざんする部署に勤めていま […]

エリンが獣と闘蛇の関係を解き明かすが悲劇はそこまで・・!獣の奏者 探求編、完結編 上橋菜穂子/著

1.成長したエリンが過去と対峙 探求編 第二巻より8年の月日が経過しています。この間、エリンは何と結婚して、息子を一人設けています。この設定に、60爺は、ちょっとビックリしちゃいました。 えーー、何で、誰と・・・って感じです。結婚相手は、物語に強烈に関係を持ったイアル(かつての真女の護衛戦士「堅き楯」セザン)でして、なーるほどと思いました。 強い絆で結ばれた二人は、後半、大公(アルハン)から追跡を […]