獣使いの少女の物語開幕、少女の成長過程が描かれる!獣の奏者 闘蛇編・王獣編 上橋菜穂子/著 

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「精霊の守り人」著者の上橋菜穂子の作品です。60爺は、NHKアニメの「精霊の守り人」を少しと、綾瀬はるかの実写版を少し見ています。

この方の小説の読書は、「鹿の王」に続いての二冊目となります。

第一巻 闘蛇編 獣使いの少女の物語開幕

全部で4巻からなっているようですが、第一巻は「闘蛇編」となっております。闘蛇という(60爺には、龍のイメージなんですが)生き物が出てきます。

主人公エリンには、闘蛇を操る母がいます。ある日、母が面倒を見ていた闘蛇が全部死んでしまいます。

調査に来た役人がエリンの母が霧の民(アーリョ)だと言うことで、罪の全てを押し付け、野生の闘蛇に食わせると言う残虐な刑を処したところからお話が始まります。

エリンは、母を助けようと単身母の元に向かいますが、母は闘蛇をおびき出すため腹に深くさされ、湖に投げ込まれています。

エリンは必死に母の元まで行くのですが、野生の闘蛇に囲まれた母娘は絶体絶命です。最後に母は、禁じられた業を使って娘を救います。

そして、エリンは蜂飼いのジョウンに救われ、穏やかな暮らしをしばらく続けます。実は、ジョウンは上流階級の出で、元の鞘に収まる話が出てきて、この安穏な暮らしも終わりを告げます。

エリンは、ジョウンの紹介でカザルム王獣保護場で働くようになると言うのが大筋です。

この間、エリンの知らないところで、霧の民(アーリョ)やリョザ神王国の真王(ヨジョ)や大公(アルハン)が、それぞれの思惑で動き始めています。

壮大なお話の始まりにふさわしい出来となっています。さあ、エリンは、傷ついた王獣の子を助けられるのでしょうか・・。

全体的に、面白く、すらすらと読んでいけます。

第二巻 王獣編 獣を操る少女が成長していく物語です

第一巻で、ジョウンから紹介されたカザルム王獣保護場で、傷ついた王獣の子をエリンがどう介抱していくのかというところから始まります。

王獣は、一巻で出てきた闘蛇の天敵の位置づけです。普段は「音なし笛」(超音波が出るのかもしれない)により、王獣の自由を縛って言うことを聞かせますが、エリンは、それを使わないことを決心します。

エリンは、自分で作った竪琴を工夫して、過去に見た野生の王獣の出す音で王獣との交流を図ります。

こうしてのびのび育てた王獣は、他の王獣とは全く異なり、全身美しい姿で育っていきます。また、空を飛ぶことができるようになり、エリンを乗せて空中を飛び回ります。そして、思いもよらなかった王獣の出産にまでつながります。

ここまで来てしまうと、エリンの存在を隠すことはできなくなってきます。むしろ、王獣を武器化する輩が出てきて、物語が進行していきます。

この辺りは、現実の社会と同じで、強力な力があると、それを利用して権力の強化を図る集団、個人が出てきます。

真女(ヨジェ)が襲撃されます。それを救うことから、政争に巻き込まれていくエリン。真実を真女に話し、ひとまず安息を得るものの、運命はエリンを巻き込まずにはおきません。

大公と、その長男シュナンの策謀、真女の跡継ぎに策を労し自身の権力増強を図るダミア、ダミアの暗殺を逃れたイアン、諮らずも王獣を従え、この嵐に巻き込まれていくエリン。

とても面白く、すらすらと読んでいけます。そして感動も与えてくれます。
しかし、今回、エリンは、王獣により2回怪我をさせられます。

とてつもなく、恐ろしくも優しく強い王獣。あと2巻、どういう結末が待っているでしょうか。

是非、ご一読を。

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