ある特殊能力を持ったヒロインの物語サクサク読めて面白い!ラプラスの魔女 東野圭吾/著

東野圭吾の「ラプラスの魔女」です。表題にあるように、サクサク読めますよ。そして面白いです。

ラプラスの悪魔(ラプラスのあくま、Laplace’s demon):主に近世・近代の物理学の分野で未来の決定性を論じる時に仮想された超越的存在の概念であり、フランスの数学者、ピエール=シモン・ラプラスによって提唱されたもののこと。ラプラスの魔物あるいはラプラスの魔とも呼ばれる。 Wikipediaから

表題は、未来を見通せる能力を持った二人の若者のうち、ヒロイン:羽原円華(うはら まどか)に対してなぞらえたものだと思います。

60爺は、不幸な出来事を得たヒロインが、特殊な能力に目覚めたもので、最初、60爺の好きな超能力者ものかと思いました。

物語の途中で明かされますが、実は、XXXを得て、この能力を獲得したのです。相当の覚悟が無いと踏み切れないでしょうが、このヒロインは、これを実現します。この部分は、ご自分で小説を読んでいただいた方がいいですね。

でもって、ヒロインが、もう一人の若者で同じ能力を持つ甘粕謙人(あまかす けんと)を探します。

このヒロイン、実は監視されています。その謎が何なのかが最初のキーとなります。それを監視している、こちらも謎の女性が出てきます。

この小説の事件の発端は、ある事故で人が死ぬ(その状況を見ても、人為的には発生し得ない状況ですね)んですが、ヒロインは、ここに人の手が、自分と同じ能力が介在したと確信しています。

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そして、ヒロインは、大雪の降る日を狙って監視から脱出します。

事故現場で、ヒロインが調査を開始するんですが、ここで、この不幸な事故を調べている学者:青江修介(あおえ しゅうすけ)と交錯し、物語が動き出します。

警察を辞めて、ヒロインのボディガードとなった武尾徹(たけお とおる)、事故が仕組まれたものではないかと疑い、調査を続ける現役刑事中岡祐二(なかおか ゆうじ)、ヒロインの父親である羽原全太朗(うはら ぜんたろう)、ある意味マッドドクターかも。

その部下でヒロインを監視する桐宮玲(きりみや れい)、最初の被害者の妻で金目当てで被害者と結婚した水城千佐都(みずき ちさと)、謙人の父親(こいつはとんでもない奴!)の甘粕才生(あまかす さいせい)など、一癖も二癖もある人間が登場して面白いお話になっています。

物語のエピローグで、この能力を使って、ピンチを脱するところが痛快でした。

是非、ご一読を。