同期を救うために仲間が一丸に。安積班のキャラが特別出演!変幻 今野敏/著

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1.概要

さて、今回の「本日の一冊」ですが、今野敏の作品「変幻」です。今野敏らしく、安心してサクサク読めます。

この作品は、警視庁捜査一課の宇田川亮太が活躍する『同期』シリーズの、エーート、完結編になるそうです。

宇田川には、警察学校時代に仲が良く、前作で、懲戒免職(偽装)となった蘇我和彦が再び登場です。

もう一人の『同期』である大石を救出するために参画してきます。宇田川の同期は優秀で、蘇我、大石とも潜入捜査官に選ばれて、危険な任務を遂行します。

2.競争相手によく知っているキャラが

殺人事件を捜査している所に、潜入捜査をしている大石が巻き込まれ、それを救出するために、蘇我が公安から派遣され、その過程で事件の黒幕が浮かび上がってきます。

この作品には、東京湾臨海署安積班シリーズの相良係長が出てきて、安積ではなく、警視庁相手に競争心をむき出しにしていて面白いですね。相良係長は、誰に対しても対抗意識を燃やすふうに描かれていますね。

他にも、今野敏作品の刑事ものにたびたび登場する、「べらんめぇ」口調の田端課長や池谷管理官が登場して、物語を引き締めています。レギュラー陣である植松や土岐も相変わらず元気です。

そして、刑事、公安、組対それに麻取が出てきてにぎやかです。麻取は、隠蔽捜査の際にも登場しましたが、相変わらず高圧的で、主人公の宇田川は、それに反抗して睨まれてしまったりします。

しかし、武原管理官は、よくやったとばかり、麻取の指示には従わず、刑事を鼓舞したりして、お互いの縄張りでの主導権争いが面白いです。

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宇田川に対抗するように、相良係長を尊敬している若手の日野や、相良班でありながら、相良一辺倒で無い荒川もいい味を出してます。

そして、いつも通り飄々と自分の役割をこなしている蘇我が、着実に自分の役割をこなして、目的に近づいていきます。

そして、宇田川は、仲間たちとの過去との連想から、防犯カメラの映像に手がかりを見つけ出し、大石救出に大きな影響を与えます。

まあ、物事がとてもうまく動いていく感はありますが、今野敏の小説は、そこが売りですし、また、読んでいて楽しいところだと思います。

是非、ご一読を。

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