何もかもに疲れ果てた劇作家が逃げ出したドイツで見た真実とは?ライプツィヒの犬 乾録郎/著

シェアする

Pocket

1.概要

過去に、「忍び外伝 」や「忍び秘伝」を読んだ乾緑郎の作品です。

乾緑朗は、このブログ初登場ですね。

割と面白く読んだ記憶(詳しい内容は例によって覚えていません。60爺の記憶はどうなっていくのでしょうか ^^;)があり、全く畑違いのジャンルですが、手に取ってみました。

まずは、作品紹介です。

シェイクスピアの翻案で名を成した世界的劇作家ヘルムート・ギジが、30年 ぶりの新作「R/J」とともに姿を消した。戯曲に隠されたものは、愛ゆえの 絶叫か、憎しみの慟哭か?ギジの足跡を辿る劇作家内藤岳は、やがて彼の経歴 から消された闇を知ることに・・。

2.内容ちょっぴり

余り深く考えずに立ち上げた劇団が、予想に反して大きくなり、いろいろな制約や縛りが出てくる中で、少し現状に疲れた劇作家内藤岳が主人公です。

世界的名声のある劇作家の作品をベースにした演劇を見に行った彼ですが、余りのつまらなさに途中退席して、休憩所で、あろうことか、その世界的名声のある劇作家ヘルムート・ギジと最初の対面をします。

この際、ギジの秘書のような役割を務める桐山と顔見知りとなります。

その際、岳は、相手がギジと知らぬ間に、その劇のつまらなさを語ってしまいます。ギジは、そんな額の言葉を面白そうに聞いており、退席者が彼一人だったことに不満を覚えているようでした。これが、この物語のプロローグです。

その後、やる気の起きない岳は、自分の受賞した選考会で泥酔してしまい、岳に代わって受賞の挨拶等を行ってくれた制作担当の戸丸とぶつかってしまいます。

謝らなければならないと思っていた岳ですが、自分でその機会を作らず、結局、劇団を放置することで、休眠状態としてしまいます。

ライプツィヒの犬

新品価格
¥1,836から
(2019/4/25 17:29時点)

何もかも、馬鹿馬鹿しくなった岳は、たまたま文化庁の研修システムに目を留め、逃げ出したい一心で、このシステムに応募します。

対面した縁を頼りに、ギジの基で演劇を学びたい旨を申し出たところ、驚くべきことに、ギジの方からも岳を認める旨の連絡があり、とんとん拍子に話は進み、岳はドイツに行くことになるのでした。

ドイツに渡った岳は、結局、桐山のアパートメントで共同生活を送ることになり、ルームシェアをしているニーナ・イシハラに紹介されます。

そして、ギジの運転手である無愛想なファジェーエフや、ギジの助手のような立場で劇団をまとめているリヒャルトなど、一癖や二癖がありそうな連中が登場してきます。

そして、ニーナが稽古中に事故に巻き込まれ、大怪我をしてしまいます。さらに、あろうことか、ギジが新作発表の噂の中で失踪してしまいます。

岳は、ギジの失踪により、文化庁から日本に呼び戻されてしまいますが、さて・・・。

表題の「ライプツィヒの犬」の意味が、後半の謎解きの中で明らかになってきます。詳細は皆さんでご覧になってください。

是非、ご一読を。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする