現代の棋士のエピソード満載、興味のある方は是非一読を!等身の棋士 北野新太/著

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以前、紹介した「透明の棋士」著作の北野新太(きたのあらた)の棋士に関する本の第二弾です。

目次は、以下のようになっています。

  • 序 台風下の棋士
  • Ⅰ 神域へ
  • Ⅱ 想いの航跡
  • Ⅲ 途上の夢
  • Ⅳ 戴冠の時
  • 終 路上の棋士

序は、現羽生竜王のエピソードから始まります。

Ⅰ章 神域へ

昨年デビュー後29連勝して、日本を熱狂させた藤井聡太六段のエピソードが満載です。

藤井六段の奨励会三段の一期抜けの話から始まります。筆者が藤井六段に抱いているのは畏怖だそうです。

著者の藤井六段へのインタビューに大きくページを割いています。藤井六段の話す中学生らしからぬ発言などの記事も紹介しています。

また、藤井六段に対する羽生竜王、渡辺棋王の話が紹介されています。

羽生竜王は、藤井六段をべた褒めしています。藤井六段の安定感に手放しで褒めている発言があります。最後に、「桧舞台で顔を合わせるのを楽しみにしている」と言っていますので、近い将来新旧対決が見られると思います。

渡辺棋王の昨年の竜王戦の挑戦者になった場合はどう下に対する回答が面白かったですね。「中学生と戦う心の準備が出来ていなかった。」そうです。「せめて高校生になってからにしてよ。」でした。

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Ⅱ章 想いの航跡

加藤一二三九段の無念の引退、そうなっても、自分の弱さを認めないというか、一生やりきった人間の素晴らしさを感じました。

清水女流六段との対話が出ています。昔は、ゼロか100しかないと思っていたが、そうじゃない場所で積み重ねたものがあると思えると語っています。

伊藤果六段、現在は引退されていると思いますが、この棋士の「果」というのは解明したからだと始めて知りました。

最後に、高浜愛子、カロリーナ・ステチェンスカ女流三級の女流二級を目指す苦闘のお話が出ています(女流棋士は、ある年齢までに二級にならないと引退と言う規定があります)。

Ⅲ章 途上の夢

奨励会を二回退会後、編入試験で棋士となった今泉健司四段の心境が素晴らしいですね。人間の弱さと、それを克服して棋士となった今泉の心情が描かれていて感動しました。

飯島栄治七段、数年前羽生名人に挑んだ行方尚志、千駄ヶ谷の受師木村一基九段、女流二級を射止めたカロリーナ・ステチェンスカ、コンピュータに敗れた佐藤天彦名人と、公の席でコンピュータとの対戦棋戦が無くなったなった話しを聞いて動揺した羽生のエピソードがあります。

Ⅳ章 戴冠の時

終は、戴冠の時と称して、まずは、羽生善治王座及び棋聖の強さを数編載せています。そして、中村六段が王座を奪取したエピソードにつなげています。

全編を通して、著者の棋士に対する非常に暖かい目と感動を感じます。

スラスラと読めますが、棋士の将棋に対する愛情が非常に感じられます。

是非、ご一読を。

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