伊達政宗を支えた伊達三傑のひとりである伊達成実の物語!龍の右目 伊達成実伝/吉川永青

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戦国の東北の雄「伊達正宗」の右腕と言われた、伊達三傑のひとりである伊達成実(だてしげざね)の一生を描く物語です。

伊達正宗は、人によっては、あと10年早く生まれていれば、天下を握れるほどの逸材であると言っています。

また、一時は秀吉に下るも、関ヶ原の隙をついて、再度東北を手に入れようとしたなどの話も伝わる、為政者からすると、ちょっと問題のある人物像です。

この正宗、この小説の中にも出てきますが、片目を失った際の話、父である輝宗が拉致されかけ、それを是としない父の叱咤に応え、父を盾とする敵ごとせん滅する話、家中をまとめるため自ら弟を斬る話、母から危うく殺されかける話など、逸話に事欠きません。

それらの話にすべて、本編の主人公である成実が絡んで来ます。(いいすぎかもしれませんが、)狂気の主君である正宗に、まっすぐ換言を行い、その武勇を以って、伊達家を東北のトップに押し上げていきます。

帯には、以下の文言があります。「前にしか進まない毛虫」を前立てにした勇者です。

うーん、60爺も戦国ものが好きで、伊達正宗を主人公にした小説も読んで来ましたが、余り、この名前には覚えがありません。伊達家の家来で思い浮かぶのは、片倉景綱位です。

ただ、60爺も正宗の小説を読んだのが遠い昔ですので、内容を覚えていないためと言った方が良いかもしれません。

内容紹介です。

「決して後ろに退かぬ」と言われる毛虫を兜の前立にして、伊達家中一の勇猛さを誇り、伊達三傑の一人とも数えられた男・伊達成実。だが文禄の役から帰参し た後、生涯をともにすると約した政宗のもとを離れ、成実は謎の出奔をする。

成実は猛将であるが故に、治世下では自分の才能を生かせないとの葛藤にはまり、主君である正宗から距離を置いてしまいます。

そして、自分に近い者達と隠れくらす時に、正宗と一の家来の間に起きた出来事から、正宗とは縁を切るとの決意に至ってしまいます。

しかし、自分を探し当て、正宗の心を訴える景綱の呼びかけに応じ、伊達家へ帰参することを決心します。

そして、正宗のピンチに登場した成実は、自分の取り柄である猛将としての存在感で復帰します。それに対して、正宗も、粋な計らいでそれに応えるのでした。

このページにありますように、政宗が 奥羽の覇者と成りえたのには、有能な家臣に恵まれたことが一因していることの証だと思います。

上記に掲げた、正宗にまつわる複数の話についての、正宗と成実の関わり合いも、読みどころの一つだと60爺は考えます。

是非、ご一読を。

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