終章に向かって物語が動き出したか、登場人物が躍動を始める!キマイラ13 夢枕獏/著

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1.概要

キマイラ(古希: Χ?μαιρα, Chimaira) は、ギリシア神話に登場する怪物のことですが、「鋼の錬金術師」の中では、キメラの名称で、動物と動物を合体させた生き物の名称でした。

また、ドラゴンクエストの中では攻撃力の高いモンスターとして登場しました。

この小説は、夢枕獏が1982年から延々と描き続ける「幻獣少年キマイラ」から始まった小説です。肉体に謎を秘めた少年・大鳳吼のたどる数奇な運命を描いた壮大な伝奇小説です。

現在、13巻が発売されましたが、第一巻から既に36年が経過しています。相変わらずの面白さですが、60爺の中では、一番最初なんだったっけと言うような状況に陥っています。

少なくとも、細かい部分は、記憶が曖昧になっております^^;

この小説は、過去の話と現代が交錯してお話が進む場合があり、過去にお話が飛んでいるときに、巻が終了して次回に続く場合があり、そうなると次回発売まで2年の月日がかかってしまい、「あれれ」となってしまうことが起こります。

2.内容ちょっぴり

今回も、主人公の一方である久鬼麗一(くき れいいち)が高校入学時の西條学園での話が佳境に入っている所から再開しています。

この時、久鬼が初めて自らに潜むキマイラに気づいた形となっていますね。 ルシフェル教団が織部深雪を拉致し、彼女と交換に自身の身柄を要求していることを知った大鳳吼は、深雪を救おうと決意するが…。

現代においては、前巻で誘拐された織部深雪(おりべ みゆき)が、どこに拉致されているのか、そして、彼女をどう救い出すか、真壁雲斎(まかべ うんさい)や九十九三蔵(つくも さんぞう)が知恵を絞っています。

そして、敵対する宇名月典善(うなづき てんぜん)や龍王院弘(りゅうおういん ひろし)が拉致先を調べて情報をよこす場面が描かれています。

そして、主人公である大鳳 吼(おおとり こう)は、自分の代わりに拉致された深雪を救うために、亜室健之(あむろ たけゆき)から離れ、三蔵の協力を得て、敵の本拠へ向かうことになりました。

主だった登場人物が、落としどころに向かって動いていくと思われます。

現在、ようやくキマイラ化が収まった吼ですが、フリードリッヒ・ボックと戦わねばならぬ時、その真骨頂が発揮されると思われます。さて、次巻では、どのような冒険が彼らを待っているのでしょうか?

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3.次回の展望

三蔵や雲斎、典善や龍王院がどのように絡んでくるのでしょうか。次の巻が非常に待ち遠しいです。

恐らく、2年先ですが…。後書きで、作者が語っていますが、作者は雲斎の年齢を6年上回ったそうです。36年の歳月を経て、自分の年齢がキャラクターを越えるのは、どんな気分なんでしょうか?すごいことだと思います。

そして、毎回、出てくる格闘シーンは、もう、作者の独壇場であり、いつもながら、その筆致は、わくわくさせてくれます。是非、この面白さを保ったまま、最終巻まで書き続けられることを祈って止みません。

ちなみに、本巻では、闇狩り師である九十九 乱蔵(つくも らんぞう)が登場して、活躍を見せてくれます。

過去にも、名前は出てきただけだったのですが、今回は、きちんと、その役割を果たしたところが、読者に対する作者のサービス精神だと思います。

是非、ご一読を。

前作の感想もあります。よろしければ、ご覧ください。

30年以上続く大々長編ですがし面白さは全く変わらない!キマイラ12曼陀羅変 夢枕獏/著

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