何度読んでも面白い稀有な捕り物控え、是非読んでください!鬼平犯科帳/池波正太郎 著

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鬼平犯科帳24巻を読みました。最終話「誘拐」は、作者:池波正太郎逝去のため未完となっています。非常に残念です。

鬼平犯科帳は、24巻で完結(今言った通り、最終話は未完)することは知っていたため、20巻までは購入していたんですが、なぜかがっかりして長らく読むのを止めていました。

今回、思い切って、21-24巻を購入し、一気に読み切りました。

鬼平犯科帳は、最後の最後まで、筆が衰えることがなく、ぐいぐいと引き込まれる物語群でした。

その内容も、とても面白く、しかも、池波節と言いますか作中の会話も絶妙だし、いろいろな方が語っているように江戸の味が、そこかしこに出てくる読んでいて楽しい物語でした。

60爺は、この鬼平犯科帳シリーズだけでなく、剣客商売シリーズ、仕掛け人藤枝梅安シリーズも、合わせて愛読していました。それぞれのシリーズとも、同じような面白さで読ませてくれるものでした。

鬼平犯科帳と藤枝梅安のシリーズでは、登場人物がかぶっており、ニヤリとするところも多々ありました。また、剣客商売でも、仕掛け人に関して、御用聞きの弥七の口から語られていましたね。

鬼平犯科帳は、ご存知火付け盗賊改方長官である長谷川平蔵が主人公です。

剣客商売、仕掛け人藤枝梅安と違って、この人物が実在の人物であることは、池波ファンなら、当にご存知だと思います。記録が非常に少ない所を、作者が縦横無尽に想像し、見事な物語にしています。

中でも、呼び名が長官(ルビでは、おかしらとなっています)というのも、何か珍しいですね。アメリカでは、良く聞くのですが、日本で、この呼び名はあまり聞きません。

そして、長谷川平蔵は、若き頃、無頼の途に混じり散々暴れまくっていたことも、この役目に非常に役立っているようです。

鬼平を助ける筆頭与力の佐島忠介や、同心筆頭の酒井祐介、松永弥四郎、沢田小平治、木村忠吾、小柳安五郎など、物語に欠かせない役者がそろっています。

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それだけでなく、密偵にも、死んでしまった伊佐治や、小房の粂八、相模の彦十、大滝の五郎蔵、おまさと、火盗改に劣らない人材がたくさんいますね。

その上に、敵役である盗賊に関しても、はしょることなく、丁寧に物語を構成していくのですから、出来上がった物語は大変に面白いものになっていきます。

物語の中で、何度も語られるのでが、「人はいいことをして悪いことをする」、「人間は矛盾を抱えて生きている」ということをいっています。

最近の世の中は、何でもかんでもアメリカのように白黒をつけたがりますが、そもそも人間はグレーの部分を多く抱えて生きていることを忘れてはならないと思います。

まだ、この小説を読んでいない方がいたら、是非、読んでください。剣客商売でも、仕掛け人藤枝梅安でもいいです。

とても面白いし、ためになると思います。

是非、ご一読を!お勧めです。

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