新たな探偵小説登場、展開が早く多彩なハードボイルド!それまでの明日/原尞 著

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1.概要

この作家の小説は初めて読みました。探偵小説、ハードボイルドですね。

著者の名前を知らないので、ググってみたら、この小説、前作の『愚か者死すべし』から14年ぶりとなるものだということを知りました。

週刊朝日の書評の一部を引っこ抜いてみました。

毎月のように新刊を出す作家がいる一方で、数年に1作という寡作作家もいる。原尞の場合は、デビューから30年の間に長編4作、短編集1冊、エッセイ集2冊。5作目の長編が『それまでの明日』だ。前作『愚か者死すべし』から14年ぶりとなる。ネット書店のコメント欄は、新作発売を言祝(ことほ)ぐファンでいっぱいだ。

著者は今年で72歳になるので、58歳の時に書いた小説以来、ずっと沈黙していたことになります。WiKiを見ると、作品間の期間が出ているので、なかなか興味深いです。

あまり、小説を書かない方なんですね。しかし、2作目の『私が殺した少女』は、緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで読書界を瞠目させた直木賞受賞作なんだそうです。

2.本作について

それでは、本小説についての感想です。

この小説も、主人公は、同じ私立探偵の沢崎です。依頼された事柄を調べ始めた途端、任務遂行が困難となる事象を発見し、それを知らせようと依頼者のところに出向いた先々で、待っていたかのように事件に遭遇していきます。

ノンストップで、次から次へと事件が起こり、それに巻き込まれていく手法は、最近の面白い映画のようです。

展開が次々と変わっていくので、先を読むのが楽しみになって、飽きることがありません。かなり厚い本ですが、苦も無く読み切れると思います。

以前の作品を読んでいないので、この小説の中に登場する人物と主人公との関係が良くわかっていないのですが、刑事やヤクザ(彼らと沢崎の関係はかなり深いことがわかります)なども出てきて、話がどんどん進むのがいいですね。

沢崎が独自に持っている連絡受け取り用の部門や、調査を専門にする凄腕の人間なんかも出てきます。

そして、謎が膨らんでいくんですが、そんなことには全くめげない主人公がいます。とにかく冷静に、的確に物事を解決していく沢崎がかっこいいですね。

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3.最後に

これより前のお話を読んでいる方々の話を見たんですが、沢崎は、依然と全く変わっていないといっています。14年前の話の続きになっているようで、すんなりと物語には入れたそうです。

この著者の力量が半端でないことがわかります。面白い小説に出会えたので、探偵沢崎シリーズを読み込んでみますか。

とにかく、この小説が面白かったことは間違いありません。

是非、ご一読を。

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