面白さに引き込まれ、最後までノンストップで読める!スカラムーシュ・ムーン/海堂尊 著

シェアする

Pocket

1.概要

「ワクチン戦争が勃発する」とした海堂サーガ、ついにクライマックスへ!

新型インフルエンザが大阪の小さな町で発症というところから始まった「ナニワ・モンスター」の続編にあたるんですかね。

上下段 409ページの長編です。

分厚い本ですが、内容は難しいところもありますが、面白さに引き込まれて最後まで躊躇なく読み切ることができます。

帯の記載内容は以下です。

僕は、日本という国家を治療したい。難波のインフルエンザ騒動は、まだ終わっていなかった。今度はワクチンが狙われて、市民が危機の瀕することに。異端の医師・彦根新吾は事態打開のため、欧州に旅立つ

第一部から第四部までで構成されています。

2.内容ちょっぴり

(1) 第一部

名波まどかから見た物語になっています。

加賀の宝善町にあるナナミエッグという養鶏ファームの一人娘で、この地にワクチン用の卵を求めて主人公である彦根新吾がやってきます。

そして、1日10万個の有精卵を四国にあるワクチンセンターまで届けることを求められます。

10万個の有精卵を毎日用意して、しかも、500キロも離れた地へ輸送するなぞという、とんでもない事業を達成するために、名波まどかが、仲間である真砂拓也、鳩村誠一と協力し、まどか、拓也の父親の援助、大学院の教授である野坂教授の指導の下に、その事業を推進するまでを語っていきます。

(2) 第二部

彦根新吾が大活躍です。

浪速、桜宮、北海道、そして、成田からシャルルドゴール空港、ニース空港を経てモナコ公国に飛びます。

さらには、ジュネーブまで足を延ばし、次にベネチアまで回って、帰国するのです。この部においては、敵役であるXXが登場します。

(3) 第三部

いよいよ、第一部で事業を立ち上げた名波まどかが、はるかな地へ卵を送る最後の手立て、実際の輸送にかかわる重大な問題点を克服することになります。

真砂拓也の真価が発揮され、輸送のめどがつくわけですが、この辺りは、若者の成長物語になっています。

スカラムーシュ・ムーン (新潮文庫) [ 海堂 尊 ]

価格:961円
(2019/4/26 13:49時点)
感想(1件)

(4) 第四部

終焉に向かって物語が収束していきます。

敵役は強大で、狙われるのは、当然、長くお話しされてきた部分です。しかし、そこは、彦根新吾。しっかりとフォローしていきますが、うまくいくところと破綻するところが出てきてしまうのは、致し方がないと思います。

3.最後に

この話の中には、「チーム・バチスタの栄光」に登場する人物の名前が、思い出したように出てきます。

前作のナニワ・モンスターでの人物も出てきて楽しいです。

全体的に、すっきりした構成で、彦根の活躍と落胆が現れますが、最終的に彦根はこれからどうするのでしょうか?

是非、ご一読を。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする