父にとりついた異形の物の怪に立ち向かう家臣たちの闘い!この世の春 宮部みゆき/著

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宮部みゆきのデビュー三十周年記念となる作品に当たるそうです。上巻 397ページ、下巻 399ページにもなる大長編です。

ざまをみろ。
--わたしの名前をあててごらん。
憑き物が、亡者が、そこかしこで声をあげる。
青年は恐怖の果てに、ひとりの少年を作った・・・・・・

内容は、宮部みゆき得意の時代小説で、当然、ホラー作品です。
しかし、荒神と違って、化け物は出てこないです。

その代わりに、藩主にとり憑いた数々の??が巻き起こす謎、それを解決しようとする家老や医師、これを望まない、おぞましい敵と、数々の事件が起きて飽きさせません。宮部みゆきの真骨頂ですね。

目次を出しておきます。

 第一章 押込(おしこめ)
 第二章 囚人(めしゅうど)
 第三章 亡霊
 第四章 呪縛
 第五章 暗雲
 第六章 因果(以上上巻)
 第七章 闇と光
 第八章 解明
 第九章 愛憎
 終 章 この世の春

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とにかく、上巻から読ませてくれます。

上巻は、事件がなぜ起きたかを丁寧に記述していきます。今回の主人公となる北見重興、石野織部、各務多紀、田島半十郎、白田登の立ち位置とともに、なぜ、彼(彼女)らが、この事件に絡んでくるのかをきっちりと書き込んでいます。

宮部みゆきの時代物ですので、至極読み易いし、先が気になって仕方がなくなります。そして、最終的にハッピーエンドとなりますので非常に良かったです。

しかし、江戸時代という封建社会にあって、お家の為なら切腹も厭わずの御家来衆が、かつての大殿の罪を暴くものなのでしょうか?

その辺の事情も、きっちりと本文の中で説明はされており、特に違和感はないのですが、よく、御家断絶されなかったなアとは思いました。

他の方の感想を読むと、もっとコンパクトにという意見がいくつかありますが、それぞれの事情を述べるには、これだけのページが必要であったろうと60爺は思います。

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先ほども言ったように、ハッピーエンドであったため読後感は良く、悪は全て撲滅され、明るい未来が待っている形となっているのは非常に良いと思います。

途中で、こいつが悪だったのかいとの驚きもありますし、おぞましい悪が主人公により、命運を絶たれる所も良かったというよりほっとしました。

是非、ご一読を。

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