ボディガード・キリが躍動するノンストップ・ハードボイルド!爆身/大沢在昌 著

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1.久々の大沢在昌の大長編

久々に大沢在昌のハードボイルド小説を読みました。508ページもの大長編である爆身(ば くしん)です。大変面白い小説で、2日ほどで読み切ってしまいました。

徳間書店での内容紹介です。

本名、年齢不詳。凄腕のボディガード・キリ。警護を依頼されたトマス・リーが目の前で爆死した。リーにキリを紹介したという大物フィクサー・睦月から死の真相について調査を依頼されるキリ。リーは生前「自分は呪われている」と話していたという。 ノンストップ・ハードボイルド!

2.大まかなあらすじ

上記の紹介にありますように、主人公は、通称キリと呼ばれるボディガードを生業としています。今回の依頼を受けたのは、本来の仕事の隙間に合致したのと、依頼の内容がキリの興味を引いたからです。

打合せ場所に赴くキリでしたが、依頼者であるトマス・リーの指定したレストランに到着する寸前、その依頼者が爆死と思われる死因で亡くなってしまいます。

キリが見たのは依頼者の指のみでした。依頼者からは、拙い英文で届いたメールで、3日間のボディガードを依頼されたわけですが、キリにとっては不審な点がいくつも出てきました。

面会場所の時間を鑑みると、自分に会う前に既に、別の人物と会っていたとしか思われない事実があります。ボディガードを頼むほど、不安な立場にいるもののこうした動きに、キリはその原因を探るために動き出します。

この動きに合わせ、やはり内容紹介にある謎の大物フィクサー・睦月が登場し、キリに調査を依頼します。

ここから、キリの縦横無尽な活動が始まります。一時も立ち止まらず、キリは、トマス・リー即ち増本貢介という男の過去を洗い出していきます。

これを調べていく段階で、大沢在昌の小説ですので、当然のお約束で、暴対法で痛めつけられているヤクザや、知り合いの刑事、悪徳弁護士、さらにはXXまで現れ、大変な騒ぎが広がります。

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今回の小説では、プロローグで爆死した増本が、何故死んだのか、その死因がはっきりせず、それに絡んだ過去のしがらみや、超常現象なども取り沙汰され、そこを探っていく謎解きが物語の核になっています。

これらの調査から、キリが身につけている武術の成り立ちや修行、そして、その師匠も登場し、さあ、どうなっていくのだろうと、エピローグまで、楽しみながら、あっという間に読ませてくれます。

さすがに書き慣れていますね。ページをめくる手が止まらなくなりました。

是非、ご一読を。

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