人魚の肉を食べた(食べさせられた)者らの悲惨な未来は?人魚ノ肉 木下昌輝/著

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1.概要

「人魚の肉を食めば妖に憑かれる」と帯にあります。それって、不老不死ではなかったでしょうか?そうしたら、最後の物語の中で、以下のように語られています。

人魚の肉を食めば、妖を友とする呪いにかけられる。不老不死の妙薬は肉ではなくて、血だ  369ページ

この小説は、人魚の肉を食べた者達の不幸を様々な形で物語にしています。ジャンル分けをすれば、ホラー小説に分類されると思います。

そして、ここに登場する主人公たちは、皆さんもよく知っている(60爺は知らない人物も登場しました)幕末に登場した人々です。中心は、新撰組の面々ですね。

池田屋事件で名を上げる新撰組の人々の裏には、こんな物語が隠れていたのです。

2.ちょっぴり詳細

この小説は8篇の短編からなっています。

  1. 竜馬の夢 坂本竜馬
  2. 妖の眼  平山五郎
  3. 肉の人  沖田総司
  4. 血の祭り 安藤早太郎
  5. 不死の屍 佐野七五三之助
  6. 骸の切腹 沼尻小文吾
  7. 分身の鬼 斉藤一
  8. 首の物語 岡田以蔵

それぞれの主人公を書いておきました。60爺ですが、新選組の有名どころは知っていますが、4~6の主人公3名は、認識しておりませんでした。

主人公を知らないとしても、皆、それぞれ、おっかない話ですよ。

1作目で、人魚の血肉がどうやって手に入ったのか語られます。人魚の肉は、腐らないので、ここで手に入った人魚の血肉が京に持ち込まれ、そして、新撰組の隊士達が悲運に巻き込まれてしまうのです。

竜馬も、人魚の肉を食んだことで不老不死になったと思っていますが、それは、ある意味本当だったんですが、とんでもない思い違いだったことに気づきます。気づいた時には、全て後の祭りだったのですが・・・。

妖の眼では、芹沢派の幹部だった平山五郎が中心ですが、ここに芹沢鴨、近藤勇、土方歳三など、新撰組初期の面々が登場し、狂気ともいえる雰囲気の日常が語られます。その中で、妖にとり憑かれた平山の悲惨な状況が語られます。

肉の人では、沖田総司ファンはがっかりしてしまうかもしれません。労咳で逝ったと言われている若き剣客の裏の物語が明らかにされます。

というように、それぞれ、おどろおどろしい物語が続きます。

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3.人魚の肉

日本には、八百比丘尼伝説がありますね。全国に、この伝説はあるのですが、人魚の肉を食べて1000年の寿命を得るのですが、自身は年をとらないことをかえってはかなみ、800 歳で入定したというものです。

本小説では、肉を食べると妖になって、呪われちゃんだという物語になっていますが、日本の伝説では、やはり不老不死を得ると書いてありました。記憶違いでなくて良かったです。

本編では、肉を食むと、すっと溶けて無くなり、その後、当人は大暴れするように記しています。

現代では、人魚はジュゴンの見間違えだと言われて久しいですが、人魚と言うとマーメイドできれいな姉ちゃんに下半身が尾びれのイメージですね。ワンピースでは、魚人族で男の人魚もいるようです。

参考 wiki

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