探偵沢崎シリーズ第一作さっそうと登場!そして夜は甦る 原尞/著

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1.沢崎登場

原尞のハードボイルドです。今までに読んだ二作が非常に面白かったので、沢崎シリーズの第一作を読んでみました。

この作品も楽しめました。

内容紹介は以下の通りです。

西新宿の高層ビル街のはずれに事務所を構える私立探偵沢崎は、ひょんなことから、行方不明となったルポライターの調査に乗り出すことに——そして事件は過去の東京都知事狙撃事件の全貌へと繋がっていく……。いきのいい会話と緊密なプロット。レイモンド・チャンドラーに捧げられた記念すべき長篇デビュー作。

渡辺探偵事務所の沢崎は、自分の記憶にない人物が訪れたはずという来訪者が現れ、現金を置いて立ち去るところから物語が始まります。

2.懐かしいシーン

この中で、もとパートナーだった渡辺が、何度か沢崎に連絡を取り、さらにはフォローするさまが語られています。そして、渡辺が何をしたのか、彼を追う人物も登場してきて、この小説の中で、おおかた語られています。

妙な人物の登場後、沢崎のところに依頼が入り、そこから妙な人物の確認との関連性が生まれます。そこから、内容紹介にも合った通り、沢崎は、行方不明となったルポライターの調査に乗り出すことになります。

この小説は、昭和63年4月発行ですからといいますから1988年です。この頃は、60爺が入社8年目で、禁煙なんて夢のまた夢で、皆、どこでも自由にタバコが吸えた時代でしたね。

小説の中でも、タバコをうまそうに吸っているシーンが多々出てきます。

また、タバコを吸っているのがいい男みたいな感じに様になっていますね。

そして、国電や電話応答サービスも出てきます。今や、探すのも大変なフィルムの現像場所の描写も普通に出てきます。

そして、ヘェーと思ったのは、東京駅から南へ約五百メートルのところにある老朽化した8階建ての東京都庁!60爺は、誠に遺憾ながら、都庁は新宿にあったと思っていました。

いまや、生活するにも大変なヤクザの橋爪も、この当時は堂々とやれていたんですね。

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3.こんなところも面白い

この小説、上下二弾437ページの超大作です。しかし、内容は緻密で、しっかりと論理が展開されています。60爺には、少し難しかったところもある感じです。

そして、登場人物がたくさん登場(登場人物欄を見ると、沢崎を含めて27名)します。そして、登場人物が多いため、様々な思惑が絡み合って事件が、より複雑に見えてきます。

錦織警部とは、一作目から仲が悪かったんですね。

また、この小説で登場する都知事は、若くして文壇にデビューし、国会議員を務めたあと、都知事選に立候補したとあります。そして、弟は映画スター・・。ここまで書けば、モデルは誰か必然的にわかりますね。

そして、どなたかの感想で読みましたが、「派手なアクションよりしっかりした論理で進む話と、洒落た会話や表現が煩くなくさらっと読める」のが、チャンドラーの小説に似ているのですね。

是非、ご一読を。

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