ホームズ冒険譚に登場する脇役たちの物語!ホームズ連盟の冒険 北原尚彦/著

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1.概要

「シャーロック・ホームズの蒐集」を書いた作者の描く、ホームズ冒険譚に登場する脇役たちを主人公として活躍する様を描いた短編集です。

このスタイルで描いた小説の第二弾で、第一弾は「ホームズ連盟の事件簿」というそうです。

シャーロック・ホームズの冒険譚には、宿敵やなくてはならない人々が多数登場する訳ですが、それらの人々を主人公に据えて、彼らの周辺で起こる出来事を、彼(彼女)がどう解決していくかを描いた小説です。

シャーロック・ホームズやワトスン博士は、作中、ほんのちょっぴりしか登場しません。

また、彼(彼女)の周りで起きる事件が、ホームズ冒険譚の中にちょっぴり出ているのは、本書を読んだ方の感想でわかります。

シャーロック・ホームズ好きには、そんな所はたまらんでしょうなア!しかし、シャーロッキアンでない60爺には、その辺りの判断が付きません。

内容紹介です。

宿敵モリアーティ教授が、相棒ワトスンの夫人が、あの名脇役たちが魅せる名探偵顔負けの名推理。「ホームズの周囲のキャラクターたち」にひとりひとりスポットを当てていく連作短編集の第2弾。

2.短編の紹介

個別の物語の主人公とその内容を少々述べておきます。

  • 最大のライバル=モリアーティ教授
  • 相棒の愛妻=メアリ・ワトスン夫人
  • 永遠の少年助手=給仕ビリー
  • 名探偵の兄=マイクロフト・ホームズ
  • 宿敵の右腕=名射撃手モラン大佐
  • 引き合わせた男=医学助手スタンフォード

(1) 最大のライバル

あろうことかモリアーティ教授に罪を着せようとした男の末路が語られます。そして、モリアーティ教授が犯罪組織を作り上げる過程も。この辺りは、ホームズが語っている部分をうっすら覚えています。

(2) 相棒の愛妻

ホームズ、ワトスンがちょっぴり登場します。彼らのしない間に起きた難問?をメアリ・ワトスン夫人が解いていく短編です。

(3) 永遠の少年助手

給仕として何度か登場するビリーが主人公となります。ホームズを訪ねた不審な男の事件です。

ホームズ原典に矛盾があったらしく、これを見事に収束させているようです。

(4) 名探偵の兄

シャーロックの兄マイクロフト・ホームズが、珍しく動き回って、自身の周りで起きた難問を解いていく物語です。

本当は弟に丸投げしたいんですが、事情が許さない中、奮闘する姿が面白いです。

(4) 宿敵の右腕

モリアーティ教授から難題を提示され、それをクリアすることで教授の右腕として信頼されていくモラン大佐のお話です。

(5) 引き合わせた男

ホームズとワトスンを引き合わせ、名コンビを誕生させた医学助手スタンフォードの物語です。変人と付き合うのはまっぴら御免と動き回る彼ですが、実は、それこそが…。

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