ホームズ・パロディです。それなりに楽しめます。シャーロックホームズの栄冠 北原尚彦/編訳

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1.概要

シャーロックホームズは、ご存知、コナン・ドイルが誕生させた名探偵です。世界第二次大戦では、ドイツでは、シャーロックホームズが実在して、英国で祖国防衛のため、働いていたと思われるなどの逸話を聞いたことがあります。

本書は、作家北原直彦が編んだホームズ・パロディ集です。

本編の編訳者である北原尚彦は、過去、以前の作品でも紹介した日本のミステリ・SF・ホラー小説家、翻訳家、古書研究家です。

そこでも書きましたが、北原尚彦は、日本有数のシャーロキアンです。

今回、編訳者が後書き(「解説 編訳者最後の挨拶」とホームズ物の短編集の題名をもじっています)で以下のことを書いています。

  • まだあれが訳されていないので、自分でアンソロジーを編んでしまう
  • 既訳三作品との重複を避ける
  • なるべく古典的作品をチョイスする

内容紹介です。

著名な推理作家による本邦初訳の一品から異色作家による珍品まで、星の数ほどある“知られざる”冒険譚のなかから選び抜いた類稀なるホームズ・アンソロジー。

2.内容

第Ⅰ部王道編から第Ⅴ部異色編まで、25篇の作品が収録されています。そして、このうち、何と19篇が本邦初訳だそうです。

それぞれの部での作品の収集は、編訳者が以下のように規定しています。

  • 第Ⅰ部 王道編 シャーロックホームズ本人が登場
  • 第Ⅱ部 もどき編 ホームズもどきが登場する作品
  • 第Ⅲ部 語られざる事件簿編 原典でタイトルや物語の断片のみが語られた事件
  • 第Ⅳ部 対決編 ホームズが実在の人物、架空の人物と対決したもの
  • 第Ⅴ部 異色編 パロディの可能性を求めた成功例の作品

60爺にとって、全ての作品が面白かったわけではありません。

60爺は、それほど、シャーロックホームズの作品に通じているわけではありませんので、ピンとくる場面が多かったわけではありません。

そんな中で、コナン・ドイルが書いたような作品に出合いましたし、途中で読むのをやめた作品もあります。

第Ⅱ部 もどき編では、へえーという発見もありました。それは次のものです。

シャーロック・ホームズ(SHERLOCK HOLMES)のファーストネーム最初のSを、ラストネームの頭につけるアナグラム(ハルロック・ショームズ)が最も多い

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そんな中で、第Ⅲ部は、非常に期待したわけですが、はっきり言って拍子抜けする作品もありました。編訳者が「怒らないでね!」と言っていた訳が分かるわけですが…。

第Ⅳ部 対決編も、あまり面白くなかったですね。

第Ⅴ部 異色編では、宿敵モリアーティ教授の登場する物語が印象に残りました。

それなりに楽しめます。是非、ご一読を。

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