パラレルワールドに飛び込んだ主人公が活躍する警察小説!帰去来 大沢在昌

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1.概要

あまり見たことのない文言「帰去来」が題名となっています。

そこで、ググってみました。

帰去来
《陶淵明(とうえんめい)の「帰去来辞」から》官職を退いて故郷に帰ろうとすること。→帰りなんいざ

陶淵明は、中国・東晋末~宋初の詩人です。帰去来辞は、405年作。彭沢(ほうたく)の令となったにもかかわらず、わずか八十余日で辞職し帰郷するに至った心境を記す。六朝第一の名文と称されます。

帰去来の意味は、上述したとおりですが、今回の小説では、「官職を退いて故郷に帰る」ものではありません。

内容紹介です。

警視庁捜査一課の女刑事が、「光和26年のアジア連邦・日本共和国・東京市」にタイムトリップした――。
やがて明かされるタイムトリップが起きた、胸つぶれる理由。
志麻由子は、「元の世界」へ戻ることができるのか‼

大沢在昌の作家生活40年記念の第一弾の作品なんですね。パラレルワールド警察小説とあるように、別世界へ飛んだ主人公:志麻由子が活躍する警察小説となっています。

2.詳細ちょっぴり

SF小説で良く語られるパラレルワールドが下敷きになっています。

主人公である由子は、あまり優秀ではない刑事で、連続殺人犯を追っていますが、謎の犯人に襲われ、意識がブラックアウトしてしまいます。

気が付くと、そこはパラレルワールドの「光和26年のアジア連邦・日本共和国・東京市」、まるで、第二次世界大戦後の荒廃した日本のようです。

そして、由子自身、東京市警のエリート警視として存在していることを知ります。

さらに、由子に声をかけていたのは、かつての世界で付き合っていたボーイフレンド・里貴(さとき)にそっくりで、現在は由子の部下になっていたのです。

この世界で、由子は犯罪組織から憎まれているだけでなく、警察内部でも強引な捜査方法が非難を浴び、孤立無援の状態だったことが、後々わかってきます。

動転した由子は警察をやめようとしますが、里貴から、もし警察官を辞めて一般人に戻ったりすれば、命を狙われる可能性があることを知らされ、先へ進むしか道がないことを悟り、前へ進み始めます。

混乱した状況のなかで、エリート警視として動かざるを得なくなった由子は捜査を開始します。

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こちらの世界の由子は、パラレルワールドの新宿にある闇市に君臨する「羽黒組」と「ツルギ会」の上層部と危険な取引を行っていたことがわかってきます。

パラレルワールドで無我夢中で動き出す由子は、知らず知らずのうちに様々な経験を重ね、短期間で逞しく成長していきます。

さあ、由子は元の世界に帰れるのでしょうか?

詳しくは小説をご覧になってください。面白いです!

是非、ご一読を。

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