きれいに映る鏡のその裏にあるものは!鏡の背面 篠田節子/著

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1.概要

この小説に登場する主人公と、その主人公に成りすました稀代の悪女は全く相いれない人物だったはずでした。しかし、何の因果か、最悪の悪女は、いつのまにか・・・。

下記内容紹介にあるように焼死した「先生」こと小野尚子は別人だったとわかります。

これを受け、小野尚子をインタビューしたライターの山崎知佳が過去を調べていきます。そして、そこからとんでもない事実が明らかになってきます。

表題にあるように、鏡の表と、その裏に隠された真実を追いかけていく過程にページをめくる手が止まりませんでした。

お話自体は非常に暗い話です。世の中に相容れない女性達と、自分の資産を投入してまで守ろうとする元資産家のお嬢様だった小野尚子がでてきます。

そして、入居者を救った「先生」が実は別人であった衝撃の事実、そして、シェルターに残された事務長や入居者の辿る悲惨な話が次々と出てきます。

内容紹介です。

薬物依存症患者やDV被害者の女性たちが暮らすシェルターで発生した火災。「先生」こと小野尚子が入居者を救い、死亡。盛大な「お別れの会」が催された後、警察から衝撃の事実が告げられる。「小野尚子」として死んだ遺体は、別人のものだった。ライターの山崎知佳は、過去を調べるうちに、かつて「女」を追っていた記者にたどり着く。一方、指導者を失ったシェルター内では、じわじわと不協和音が…。傑作長編サスペンス。

2.内容ちょっぴり

ライターの知佳が追う「先生」に成りすましていた女、じわじわと、その正体が明らかになっていきますが、その過去が・・・。とっても怖いです。過去、保険金殺人で騒がれた女です。もう、人ではないですね。

とにかく「金(かね)」です。それに執着し、とり憑いた男の命を「金」に変え、生き延びていきます。

彼女に関わった男たちの末路がたくさん出てきますが、状況証拠しかありません。

そして、どういうわけか「先生」までが標的とされてしまいます。誰も知らない外国で毒牙にかかってしまうのです。

そして、無事、先生に成りすました女は「金」を手に入れるだけでした。しかし、その「金」を手に入れる前に、その女は「先生」に・・・。

オカルトの話が出てきて、それを信じてしまう事務長や知佳たち、しかし、百戦錬磨の長嶋に助けられ、最後の真実にたどり着きます。

しかし、何故、稀代の悪女が「先生」になったまま、「先生」のような生き様、死にざまを見せたのは、最後までわからずじまいでした。

鏡の背面

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暗い暗いお話ですが、最後までページをめくる手は止まらなかったです。

是非、ご一読を。暗いですよ。

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