中山七里のハチャメチャ日記面白いっス!中山七転八倒 中山七里/著

1.概要

第8回『このミステリーがすごい』大賞で選出された『さよならドビュッシー』の著者が書いた日記です。2016年1月7日から翌年の2017年5月31日までが収められています。

このうち、2016年9月5日から最終回017年5月31日までは、幻冬舎のwebサイト「ピクシブ文芸」に24回に渡り掲載されました。

中山七里の小説の感想は4冊ほど載せていますが、それぞれ読みやすく、内容も面白いと思っています。

今回の日記を読んでわかったのですが、この型は非常に多作ですね。年に新作6点を出版されています。新しい話を考えて、それを書籍にするなど、なかなかできないことではないでしょうか?

内容紹介(ブックデータベース)を見てみましょう。

雑誌連載が10本に減り大いに危機感を抱き、プロットが浮かばずブランデーをがぶ飲み。原稿の締め切り直前、設定していたトリックが使えないことが判明。栄養ドリンクの三種混合を一気飲みし、徹夜で考え抜く―。どんでん返しの帝王がプロットの立て方や原稿の進め方、編集者とのやりとりを赤裸々に告白。本音炸裂、非難囂々の爆笑エッセイ!

2.内容ちょっぴり

この中山七里という作家、天分に恵まれているんですね。上述した大賞受賞が2009年ですが、創作を再開した前年にも、『このミス』に応募して最終候補に残っているそうです。

日記の中でも、プロットを作ったら、それに従って書いていくだけなんてことがさらっと書いてありますが、才能のない60爺にはとてもまねのできることではありません。

この日記は、作家生活に入ってから7年目ですが、その理由が面白いことに不感症になっているからとのことで、面白いことを覚えていられなくなったことの防止と語っています。

この日記を見ていると、たびたび寝落ちしていることが語られています。っていうか、仕事が忙しすぎて、めったに寝床で寝ないんですよね、この人。

本書の中でも出てきますが、手塚治虫が早死にしたのは不眠のせいだと書いていますが、仕事を片付けるのに手間取り、おちおち寝ていない生活がさらされています。

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良いお年なのに、エネジードリンクバカ飲み(ちなみに注意書きに1日1本と書いてあります。60爺は以前、6時間後にもう一本飲んで胃が痛くなりました)してます。大丈夫でしょうか?

また、「ペンネームを決めたのが、国道41号線をクルマで走っていた時、<中山七里>という地名の道路標識を見たのがきっかけ」と2016年1月16日に載っています。

ご本人は、「これは人名にも読める、画数が少ないのでサインする際に楽」と考え、「意気込みどころか思い入れすらなく」、「いい加減さこのうえなし」と言っています。

作家は、ペンネームに思い入れがあると思っていましたので非常に意外でした。まあ、これも人間の多様性なんでしょうけど。

他にも映画が好きで、ものすごい映像音響装置を自宅に持っており、時間ができる(時間がなくても)と映画に浸っている姿が何度も出てきます。

ハチャメチャ言っていることが多数あり、とても文章にはできないことが多々あるそうで、フムフム、おもろいなと思いながら読破しました。

是非、ご一読を。