悲しい結末ですが・・・!嘘をつく器 死の曜変天目 一色さゆり/著

1.概要

第14回『このミステリーがすごい』大賞に選出された著者の二作目です。

主人公は、早瀬町子と馬酔木(あしび)泉です。

早瀬町子は、鞍馬山の麓の窯元西村世外という陶芸家の弟子で、馬酔木は、京北大助教で記憶力、観察力、頭の回転の速いどれをとっても並外れた人物です。

町子は、西村世外の手伝いの中で、世外の息子の久作からのひょんな指示から世外が行っている秘密の焼き物を目にすることになります。

この秘密については、世外本人、そして古参の弟子である源田から口外をしないよう釘を刺されます。

そんな最中、世外が何者かに殺害されてしまうという事件が起こります。

内容紹介(ブックデータベース)です。

人間国宝候補とされる京都・鞍馬の陶芸家・西村世外。その窯元で修業する早瀬町子はある日、世外が作り上げた、瑠璃色の光彩を放つ「曜変天目」に心を奪われる。それは、日本にある数点を除いて世界に存在せず、星のような斑紋は人力の及ばない偶然によつてしか生成されない幻の器―。それを完璧に再現した世外の製法に町子は関心を抱くが、世外は町子に曜変天目に関する口外を固く禁じ、直後何者かに殺されてしまう。世外に次ぐ殺人も起き、さらに深まる謎。世外はなぜ作り、なぜ隠し、なぜ殺されたのか。町子は美大の先輩で保存科学の専門家・馬酔木を頼り、世外とともに葬られた真相を追う。

2.内容ちょっぴり

町子は、事件を調べていくうちに、いろいろと不思議な問題に出会います。瑠璃色の光彩を放つ「曜変天目」を完璧に再現できることを世外はなぜ公表しないのか?また、その壺が市場に出回っているという噂も出てきます。

世外と久作は仲が悪く、世外は、焼き入れに遅刻する態度を改めない久作の実力を疑っているようです。

世外が殺害されたことで、当然警察が介入し、家族や弟子の過去が現れてきます。

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その中で、突然、久作が世外の跡を継ぐと言い出し、西村家に波紋が広がります。東京から駆け付けた長男の作哉と久作の折り合いも悪いのです。

そんな最中、馬酔木は、上述した壺の科学的な鑑定を行うため、自身の驚くべき人脈を使って壺を手に入れ、その秘密を解明していきます。

そんな最中、第二の殺人事件も発生し、迷宮入りかと思われた謎を見事に解き明かします。

是非、ご一読を。