登場人物はとんでもないモンスターだらけ!作家刑事毒島 中山七里著

1.概要

著者の日記「中山七転八倒」の中で何回も登場していた出版業界を舞台にしたミステリです。最後に、後書きを書かれていた方も進めていることもあり読んでみました。

この小説は短編ミステリ集で5編の物語が楽しめます。

ばら撒かれる毒舌が凄いですが、じつは、これ、著者の本音がばら撒かれているんですね。先ほどの「中山七転八倒」の中で著者が言っていたことが、何度も出てきています。‬

主人公は、刑事の高千穂明日香になります。出版界で巻き起こる事件がメインになりますので、そこに、作家で刑事の毒島が絡んできます。

苗字に毒がある通り、物凄い毒を吐きます。まるでワンピースのマゼランのようです。しかし、非常に痛快ですね。

何せ、登場人物は、世の中をなめ切った「あまちゃん」というか、もう「モンスター」揃いです。

読んでいると腹が立ってくる位のモンスター達に、飄々と引導を渡していくのがいいですね。続編を出してくれたらいいのにと思いました。

内容紹介です。

殺人事件解決のアドバイスを仰ごうと神保町の書斎を訪れた刑事・明日香を迎えたのは、流行作家の毒島。捜査過程で浮かび上がってきたのは、巨匠病にかかった新人作家、手段を選ばずヒット作を連発する編集者、ストーカーまがいの熱狂的な読者。ついには毒島本人が容疑者に!?出版業界激震必至の本格ミステリー!

2.内容ちょっぴり

この小説の表紙に出ている人物は、毒島刑事を表現しているようですが、著者を見てみるとそっくりなのではないでしょうか?是非、ネットで著者の写真を見ていただけたらと思います。

上述しましたが、5つの物語で構成されています。

  • ワナビの心理試験
  • 編集者は偏執者
  • 賞を獲ってはみたものの
  • 愛瀆者
  • 原作とドラマの間には深くて暗い川がある

5つの職業に渡って、「モンスター」と闘う方たちが登場しています。そして、かわいそうなことに、それら「モンスター」にやられてしまうのです。

読んでいると、絶対(余り、この言葉を使ってはいけないのでしょうけど)に被害者たちの言っていることが正しい(最終話はちょっと違うかも・・・)と思われます。

作家刑事毒島

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感想(0件)

著者は、「中山七転八倒」の中で賞を獲った人は、続けて著作を出し、出版社に恩返しをすべきだという持論を展開していましたが、この小説の中では、勘違い野郎がたくさんたくさん出てきて辟易してしまう部分もありました。

その勘違い野郎が起こした事件を毒島が毒舌とともに見事に解決していきます。

刑事の高千穂明日香が、いつの間にか毒島の考えに取り込まれているところにおかしみも感じました。

是非、ご一読を。