天才女性相場師の凄まじいまでの取引を描く!ブラック・ヴィーナス 城山真一

1.概要

2016年第14回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作です。

主人公は二礼茜と百瀬良太です。二礼茜は都市伝説とされた女性投資家です。

百瀬良太は理想を持ってメガバンクに入行したものの、理想と現実の余りのギャップに夢破れ、失望して三年で退職し、零細企業を営む兄の金策の過程で二礼茜と知り合います。

ひょんなことから、彼女を知った百田ですが、彼女の人を助ける心に触発されていきます。

物語は、百瀬が茜と知り合ってから、いくつかの金絡みの事案を見せ、茜のたぐいまれなる取引上手というか、凄まじいまでの力を見せつけてくれます。

茜は、上述したように都市伝説となってSNS上を賑わしており、百瀬は、その噂と実際の茜の取引状況を見て茜に対する認識を改めていきます。

その後、約束を守らない卑怯な依頼者により、百瀬と茜はとんでもないことに巻き込まれていきます。そこから、百瀬は、茜が普段行わない違法な取引を目の当たりにしますが、それも一つの伏線になっています。

物語は、そこから話が展開していき、茜の普段見せない場面に踏み込んでいき、一旦、離れ離れになった茜と百瀬が邂逅して、大団円に向かっていきます。

内容紹介です。

依頼人のもっとも大切なものを報酬に、大金をもたらす株取引の天才「黒女神」。助手を務めるのはメガバンクに失望した元銀行員。やがて二人は壮絶な経済バトルに巻き込まれていく。2016年第14回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。株取引の天才が人の心理を読み解く、新たな経済サスペンス。

2.内容ちょっぴり

この小説は、序章に始まって第一章から第四章に続き、終章で終わります。

序章では、百瀬と茜の出会いを描きます。そして、百瀬の兄を救った茜の超人的な取引具合を見せつけられた百瀬が茜の助手になるくだりを紹介しています。

第一章、第二章と、百瀬は、茜が弱者を救済するため、さまざまな依頼者と出会う場面に立ち会います。そして、茜が依頼者に要求するとてつもなく厳しい条件に唖然とするんですが、そこには茜の依頼者に対する信念を見て感心するさまも記述されます。

【2016年・第14回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】ブラック・ヴィーナス 投資の女神

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第三章では、新たな依頼者が出てきて茜は見事に期待に応えますが、ここから物語は急展開をしていきます。ある事件により、どうしようもない事態から、もうひとつの依頼者が現れ無茶な要求を出された茜が、見事な策を繰り出して逆転するさまが見られます。

その後、話は急展開し、百瀬と茜がバラバラになるのですが、第四章で、作者はきちんと再会の話を用意し、何の取引経験のない百瀬の何気ない一言から茜が復活する話を用意しています。

さらには、茜の正体や茜に対して不義理を働いたものへの展開など、胸のすくような大団円を用意してくれています。

是非、この小説を手に取って、皆さまもご堪能してください。損はしない一冊です。

是非、ご一読を。