登場人物が多数登場で最後までノンストップ ドミノin上海 恩田陸/著

1.概要

「蜜蜂と遠雷」で直木賞を獲得した恩田陸の大長編小説です。「小説 野生時代」に「ドミノⅡ」のタイトルで掲載されたものに加筆・修正した作品です。

初掲載が2008年11月号ですから何と12年前ですね。そこから、2019年10月号まで12年30号に掲載されて、今回単行本化されました。

実は、2001年に「ドミノ」という作品が発表されており、本編はその続編に当たるそうです。60爺は、読了した後、この事実を知りました。

どなたかの感想に、前作を知らなくても十分楽しめますが、全編を知っているともっと楽しいと書いてありました。60爺は、逆に、これから前作に戻って、どの登場人物が出てくるかを見てみようと思います。

この小説、大長編と書きましたが、562ページもあるんです。最初、手にしたときは読み切れるか心配になりましたが、さすがは恩田陸です。話に引き込まれて、どんどん読み進め、あっという間に読み切ってしまいました。

「ドミノ」と銘打ってある通り、数々の登場人物が、なんだかんだ言いながら、ドミノ倒しのように最後の一転に向かって突き進んでいきます。

内容紹介です。

上海のホテル「青龍飯店」で、25人(と3匹)の思惑が重なり合う――。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく。恩田陸の真骨頂、圧巻のエンタテインメント!

2.内容ちょっぴり

最初に、登場人物(動物)がイラストとともに紹介されています。イラストは20名と2匹で人物紹介は25名と3匹あります。つまり、5名と1匹は名前だけの紹介です。

そして、この登場人物の紹介の後に本編が始まるんですが、何と最初は-5章です。-4章、-3章と移り、-1章が終了した次のページに2ページを使用して、この小説のタイトルと著者が掲載されているんです。

-5章から-1章に渡り、登場人物を紹介しています。

ドミノin上海

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登場人物(動物)のうち、最初に名前が出るのが「ダリオ」で何とイグアナであり、さらに死んじゃってます。死んじゃってますが、イアラスト付きで紹介されていて、大活躍するんです。

その他、-5章では、王湯元(ワントウゲン)とホラーアクション映画の撮影クルーの面々が登場です。

-4章では、上海にパニックを引き起こすパンダの厳厳と、その飼育係の目利き魏英徳が登場します。その丁々発止のやり取りは本書の見どころの一つだと思います。

-3章で、展示即売会の会場にいる画廊勤務の落合美江と名前だけ登場のマックス・チャン、蔡強運のやり取りがあります。

-2章で寿司喰寧(すしくいねえ)というふざけた命名の店にいる市橋健児の登場です。この店は、上海一の配達の速い寿司屋を目指しており、本書の後半で怪物マシンに乗って上海を駆け巡ります。

-1章で日本の三人娘が上海浦東(プードン)国際空港で落ち合い、上海の街に向かいます。

彼らが、それぞれの役割を与えられ、話が進んでいくことで上海の街に何かが起こります。それらがスムーズにつながって大団円まで一直線に向かっていきます。乞うご期待。

是非ご一読を。