相変わらずの面白さ、自分の身体を自在に操る!キマイラ15 魔宮変 夢枕獏/著作

1.概要

キマイラ15が出ました。夢枕獏の描く世界の集大成にもなろうという作品です。この作品は、60爺の読書の部屋でも何回か感想を書いていて、今回が4作品目になります。

過去の記事は次の通りです。

今回も面白いですよ。あっという間に読み切ってしまいました。

序章として、前作から続いている狂仏(ニョンパ)のお話が少しあってから、新たな展開に移ります。

大鳳吼が織部深雪を助け出そうと動き始めていることは、やはり前作で物語られていましたが、ここに新しいキャラクターが現れます。ふたりは老人で、ひとりはまだ三十代の設定です。

この物語に登場するのですから、やはり、この三人も尋常な人間ではなく、登場時に起こる騒動で、その片鱗が語られるのです。

そして、九鬼の状況、大鳳吼と織部深雪に関連した真壁雲斎、宇奈月典膳の邂逅、催眠術の解けた菊地良二とフリードリッヒ・ボックの激突が見られるのです。当然、前述の三名が絡んでくるのです。

内容紹介です

「おまえはおれが守る……」囚われた織部深雪を救うべく、ルシフェル教団のアジトがある伊豆の森を訪れた大鳳吼と九十九三蔵。闇に光が差したかに思われたが……息をのむ格闘シーンや雪道のカーチェイスなど、渾身の伝奇大河シリーズ「キマイラ」待望の最新刊!

2.内容ちょっぴり

本小説は、以下の章で構成されています。

  • 序章
  • 一章 度脱
  • 二章 伊豆狂乱
  • 三章 闇の王
  • 四章 鬼哭する獣
  • 五章 伊豆地獄変
  • 六章 再開
  • 転章

そして、後書きが二つあります。

キマイラ(15) 魔宮変 (ソノラマノベルス)

新品価格
¥792から
(2020/12/14 21:07時点)

一章では、上述した狂仏の師匠の話が語られます。

二章では、外法を試みて失敗し狂仏になってしまうまでと、新たなキャラクターの紹介、そして、我が身体を自在に操れるようになった九鬼麗一が追跡者から逃れるまでが語られます。

三章は、敵の準備状況を探りに行った真壁雲斎が宇奈月典膳と偶然接触し、達人同士の分かる境地で、命を懸けた闘いが勃発します。

四章では、新たなキマイラもどきが発見されますが、実は、過去に出てきたXXXであることが明かされます。

五章では、菊地良二を過去にボコボコにしたフリードリッヒ・ボックがうさばらしに、再度楽しもうと策略を仕掛けたところから、二人の闘いが始まります。夢枕獏の得意とする闘いの描写が見られます。

六章で、大鳳吼が織部深雪を救いに行き、グリフォンとの闘いが始まります。

そして、最後の転章で、織部深雪を救おうとした九十九三蔵と新キャラとの出会いが・・・

相変わらず面白いです。

是非、ご一読を。