最終的にとんでもない敵の正体が明らかに。Tの衝撃 安生正/著

1.概要

またまた安生正の小説を読みました。

今回の物語は、自衛隊の核燃料運搬車が予想以上に強力な火器で武装した集団に襲撃を受け強奪されてしまうことから始まります。

さらに、とんでもない悪天候の中を飛騨山中の施設に向かった大学教授らが土石流に遭遇し、偶然生き残った准教授のエピソードが出てきます。

この二つの事件を発端にして、物語が進んでいきます。主人公は、核燃料襲撃犯洗い出しを厳命される自衛隊の運用支援・情報部の溝口と、土石流から唯一生き残った准教授の八神です。

もっとも、八神の方は、土石流に恋人を奪われ、悲嘆に暮れているなか、何が何だか分からないうちに、監視され、命を狙われるなど右往左往させられてしまうとってもかわいそうな役割なんですが。

内容紹介です(「BOOK」データベースより)。

長野・群馬県境で、自衛隊の運搬車が襲撃を受け、核燃料が強奪された。同時刻、岐阜県の飛騨山中で、大学教授らの乗った車が土石流に流された。生き残ったのは八神准教授、ただ一人。その後、八神は見えない敵からつけ狙われる。一方、自衛隊の運用支援・情報部の溝口は、襲撃犯の洗い出しを厳命される。襲撃犯は誰か?その目的は?そして、「T」とはなにか?恋人、家族、仲間、国のために、男たちは真実を追い求めて戦う。壮大なスケールで描く、パニックサスペンス小説の新傑作!

2.内容ちょっぴり

今回のお話も、北が絡んできており、敵はゼロの迎撃(情報部三佐が苦心の連続で戦う!ゼロの迎撃 安生正/著)と同じかアと漫然と思って読んでいたんですが、お話は二転三転し、とんでもない事実が浮かび上がってきます。

とにかく、襲撃犯の手口が素晴らしく巧妙で、また武装もとんでもなく優秀で、溝口たちは襲撃犯を洗い出すのにえらく時間を食わされてしまいます。

また、溝口に無理難題を押し付ける上層部も健在で、この辺りは、先程のゼロの迎撃主人公の真下三佐と同様、その立場に非常の辛さに非常に思い入れしてしまいました。

さらには、溝口の部下にも犠牲が出てしまうのです。

Tの衝撃

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そして、八神淳教授ですね。

上述しましたが、彼の記述した論文が理由がわからないまま没にされたり、非常な悪天候の中、ある施設に入るんだという教授の意向に促され、教授の車は恋人を乗せたまま土石流に巻き込まれ見えなくなってしまいます。

失意の中、自宅に戻りますが何故か監視されてしまい、謎の人物が八神を助けると接触してきます。監視者をうまくすり抜けて逃げ出しますが、知らない間に何かの容疑者とされているばかりか命の危険にさらされてしまうのです。

そして、溝口、八神と自衛隊特殊部隊の小隊長瀬島陸曹長に接点が生じ、大きな謎が解明され真の敵(驚愕です!)が姿を現します。その中で、特殊部隊の隊員たちは、敵をせん滅するため、次々と犠牲になっていきます。

最後は手に汗握る闘いになります。

是非、ご一読を。