4つの謎があなたを楽しませてくれます!巴里マカロンの謎 米澤穂信/著

1.概要

随分久しぶりの米澤穂信の推理小説ですね。60爺の読書の部屋では、「古典部」シリーズ2作他の感想しか扱っていません。

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この作品は、「小市民」シリーズの続編で、春期限定いちごタルト事件(2004年)、夏期限定トロピカルパフェ事件(2006年)、秋期限定栗きんとん事件(2009年)に続く第4作に当たります。前作から11年も経っています。

主人公は、小鳩常悟朗、小山内ゆきという二人の船戸高校1年生です。彼らの関係は、互恵関係(ごけいかんけい)即ち、互いに利益を得る、または利益を与え合う関係のことだそうです。恋愛関係ではないんですね。

彼らが、4つのお菓子に絡んだ事件に遭遇し、その謎を解いていくという流れです。60爺は、このシリーズは初めて読みましたが、「古典部」シリーズと同様に、とても面白く読ませていただきました。

文庫本ですが、あっという間に読み切れると思います。

内容紹介です。

「わたしたちはこれから、新しくオープンしたお店に行ってマカロンを食べます」その店のティー&マカロンセットで注文できるマカロンは三種類。しかし小佐内さんの皿には、あるはずのない四つめのマカロンが乗っていた。誰がなぜ四つめのマカロンを置いたのか?小鳩君は早速思考を巡らし始める…心穏やかで無害で易きに流れる小市民を目指す、あのふたりが帰ってきました!

2.内容ちょっぴり

本作は、短編4つの入った短編集です。

  • 巴里マカロンの謎
  • 紐育チーズケーキの謎
  • 伯林あげぱんの謎
  • 花府シュークリームの謎

それぞれ、都市名(漢字表記)とスイーツ(3つ目は違うか?)を組み合わせた表題になっていますね。都市名を皆さん、読めますか?

正解は、順に、パリ、ニューヨーク、ベルリン、フィレンツェです。

巴里マカロンの謎 〈小市民〉シリーズ (創元推理文庫)

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「巴里マカロンの謎」は、小山内さんが小鳩君を誘って、名古屋まで有名なマカロンを食べに行ったお店の中で事件が発生します。内容紹介にあるように、小佐内さんの皿には、あるはずのない四つめのマカロンが乗っていたのです。

この謎を、彼らが解いていくというものです。このお話は、彼らが会話して謎を解いていくというもので、最後にもう一名の登場人物が出てくるもののほとんど二人の会話で物語が進行します。

「紐育チーズケーキの謎」は、「巴里マカロンの謎」の最後に登場した人物が小山内さんを慕って、言い方は悪いですが付きまとっているような感じがあるところから、小鳩君が引っ張り出されたところで事件が発生するものです。

小山内さんがちょっとした事件に巻き込まれ、その際に隠したあるモノを短時間のうちに、小鳩君が見つけ出すものです。

「伯林あげぱんの謎」ですが、小山内さんは前半ぱっと顔見世するだけで、新聞部で発生した問題を小鳩君が解明するお話です。最後に、ニヤッとすると思いますよ。

「花府シュークリームの謎」も、「巴里マカロンの謎」の最後に登場した人物が陥れられた事件を彼らが知恵を使って解いていく物語です。冤罪(おおげさ)をどう処理したかは記述されませんが読後感はよいです。

いずれの作品も、うまいこと考えるなーと思う作品ばかりでした。

是非、ご一読を。