スマホを日常的に使用している人要注意。スマホ脳 アンデシュ・ハンセン/著

1.概要

日本では電車に乗っている乗客を見ると、たくさんの人間がスマホをしています。確かに、情報機器として優れていますが、このスマホに取り憑かれると大変なことになってしまうようです。

著者はスウェーデンの方ですが、スウェーデンでもスマホに取り憑かれた人間が数多く出て、社会問題化しているようですね。

この書籍の中には、その実例が驚くほど出てきます。

一部を抜粋してみます。

  • わたしたちは1日平均2600回スマホに触り、10分に1回手に取っている
  • 現代人のスマホのスクリーンタイムは1日平均4時間に達する
  • スマホのアプリは、最新の脳科学研究に基づき、脳に快楽物質を放出する〈報酬系〉の仕組みを利用して開発されている
  • 10代の若者の2割は、スマホに1日7時間を費やしている
  • 1日2時間を超えるスクリーンタイムはうつのリスクを高める

60爺はスマホにはそれほど嵌っていません。ディスプレイが小さいので、文字を読むのがつらいこともあり、余り触れていません。SNSも嫌いですし、書籍も神の方が良いという、どちらかというとアナログ系の人間です。

この書籍を読むと、スマホの恐ろしさが実例を示して多数記載されています。

内容紹介です。

スティーブ・ジョブズはわが子にiPadを与えなかった!?
うつ、睡眠障害、学力低下、依存症……最新の研究結果があぶり出す恐るべき真実。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラー、日本上陸。

2.内容ちょっぴり

この書籍は、10章で構成されています。

第1章、第2章で、人間の持つ負の感情が何の役割を果たしてきたかを論じ、その根源となるストレスシステム(恐怖、うつ)の特性を掲げています。

第3章は「スマホは私たちの最新のドラッグである」と題し、ドーパミンの役割と脳が新し物好きであることを説明し、スマホ及びSNSの罪過を述べています。

この章で衝撃的なのは、アップルのスティーブ・ジョブズが自分の子供に使用には慎重になっていたことです。

第4章では、スマホを始めることで失われていく集中力について語ります。スマホは、脇に置いておくだけで人間の注意を散漫にしてしまうそうです。

第5章ではスクリーンがメンタルに与える影響を述べ、ブルーライトの怖さを教えられます。第6章ではSNSをインフルエンザに模して、フェイクニュースが広まるメカニズムを提示します。

第7章ではスマホにより子供たちがどんどん馬鹿になっていく過程を示しています。

そして、ここまで読者を怖がらせてきた代償と言う訳ではないですが、第8章で対抗策として運動を推奨しています。運動と言っても、それほど過激なものでなく、少しの運動でも効果的だと述べています。

第9章では「脳はスマホに適応するのか」です。ここでは、「デジタルな道具を賢く使わなければならないし、それにはデメリットもある」と言うことを理解すべきであることを覚えておかねばならないでしょう。

第10章は、このような技術の進化に人間の脳が追いついていない現実を理解し、自分自身にどう問いかけるかの問題提起をしています。

なかなか怖いことが書いてあります。スマホに捕らわれている人は、是非読むべきだと思います。