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新撰組生き残りの三名が歴史の狭間で大暴れ!至誠の残滓 矢野隆/著

1.概要 本作は、明治の世に警官になった斎藤一と、動乱で亡くなったはずの山崎烝と原田左之助が再会し、歴史の狭間で大暴れする物語です。 さらには、長州の伊藤博文と山縣有朋とも絡んで、新撰組の三名が命懸けの働きをします。とても、読みやすくて面白い小説です。 ここでは、主人公の新撰組三名の略歴を述べておきます。 斎藤一:新撰組三番隊組長を務め、明治の世まで生き残り、藤田五郎の名で警官となって西南戦争の際 […]

検事の暴挙に果敢に立ち向かう!焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕 今野敏/著

1.概要 今野敏のによる日本の警察小説・樋口顕シリーズ第六作です。表題にあるように、警視庁強行犯の係長である樋口晃が主人公です。 現在は、警視庁刑事部捜査一課殺人犯捜査第三係樋口班に属しています。階級は警部ですね。 プロローグは、久しぶりに氏家から連絡を受けた樋口が、氏家と落合い、異動の話を聞くところから始まります。そして、後日、氏家を訪ねた樋口が、二課にやってきていた東京地検特捜部の検事を見かけ […]

国光の生き方がめちゃくちゃ格好いい 狂犬の眼/柚月裕子 著

1.概要 この小説が第二弾に当たるというのは途中で気が付きました。広島県のやくざの抗争をベースに、警察官と対抗するやくざの物語です。 現在は、暴対法が出来て、やくざをやっていると、家も借りれず預金もできずということで、暴力団も大分小さくなっているようですが、その時代の前の物語ですね。 主人公は、田舎の駐在所に異動となった(どうやら、飛ばされたようです。原因は一作目を読む必要がありそうです)日岡秀一 […]

第一話が一番怖かった!火のないところに煙は 芦沢 央/著

1.概要 ホラー小説は元来苦手で余り読まないのですが、この方の小説は面白いと聞きまして手に取りました。 この小説の中の語り部である作家の「私」は著者の芦沢氏なのでしょうか?また、作中のお話は実話をもとにしているのでしょうか? 物語は「私」が怪談特集の依頼を受けるところから始まります。「私」は怪談など書いたことが無かったので断ろうとしますが、過去に神楽坂を舞台とした凄惨な経験から、その体験談を振り返 […]

議員の不行跡とアメリカの凄まじい差別の実態 ヒポクラテスの試練 中山七里/著

1.概要 本書はヒポクラテスシリーズの第三巻です。60爺は、図らずもシリーズの第三巻を手にしたわけです。 冒頭から、浦和医大法医学教室に「腑分け屋はいるかね」と光崎藤次郎教授を城都大付属病院の内科医・南条が訪ねてくるところから物語は始まります。 ここで、主人公である光崎教授を「大概に不遜」と言っており、南条についても負けてはいないと言っています。ここで、これもレギュラーである栂野真琴が相手をしてい […]

それぞれゾッとさせられます!肖像彫刻家 篠田節子/著

1.概要 こちらも久々、1月に投稿した「きれいに映る鏡のその裏にあるものは!鏡の背面」以来の篠田節子の作品です。 主人公は高山正道、高山家の長男ですが姉に頭が上がらない人間です。第一話の冒頭では、高山家の墓の前に土下座されられ、今は亡き両親に謝罪をさせられます。 この主人公、美大卒業後、さる権威ある美術展に入選し、抽象彫刻が地元の役所前の橋に飾られたものの、収入はアルバイト程度で17年彼を支えてく […]

それぞれの主人公の葛藤が見られます!信長嫌い 天野純希/著

1.概要 久々の天野純希著作の小説を読みました。前回は戦国末期の織田有楽斎の小説でしたが、本作は、織田信長の勃興時から没後まで、信長に人生を狂わされた(内容紹介より)七人の男を題材に取ったものです。 この方の感想文は今回で4冊目ですね。天を分かつ川(周瑜、決戦三国志!の2番目)、島津義弘伝(島津義弘)、有楽斎の戦(織田有楽斎)に続くものです。 織田信長は、歴史が好きなら誰もが知っている戦国時代の超 […]

事件の被告人の名前に仰天!最後の証人 柚月裕子/著

1.概要 柚月裕子の佐方貞人(さかたさだと)シリーズの第一作に当たります。佐方貞人シリーズについては、前回「検事の死命」でも記しましたが再掲します。 刑事事件を専門に扱う敏腕弁護士で元検察官の佐方貞人が事件の真相を追う柚月裕子の推理小説のシリーズ。 60爺は、初めて佐方貞人が弁護士の物語を読みました。 この小説では、佐方は東京で弁護士事務所を開きましたが、被告人を弁護するために検事を務めていた米崎 […]

ちょっぴり悲しく爽快な物語!鬼神 矢野隆/著

1.概要 この方の作品を読むのは初めてです。 矢野隆は、1976年福岡県生まれ。2008年『蛇衆』で第21回小説すばる新人賞を受賞。その後、『無頼(ぶら)無頼(ぶら)ッ!』『兇』『勝負(ガチ)!』など、ニューウェーブ時代小説と呼ばれる作品を手がける。 本作品は、金太郎で有名な坂田金時を主人公に据え、源頼光と他の四天王(渡辺綱、卜部季武、碓井貞光)と共に、大江山鬼退治を題材に取った物語です。 お話は […]

作者の得意な不思議な世界の物語!大江戸火龍改 夢枕獏/著

1.概要 久々に読みます夢枕獏の小説です。しかも新作です。題名は、表題にある通り、「大江戸火龍改」、これ、「おおえどかりゅうあらため」と読みます。 「鬼平犯科帳」で長谷川平蔵が長官を務めた「火付け盗賊改め方」即ち「火盗改」のもじりですかね? 火龍改については、冒頭で説明があります。正式には、化物龍類改(けぶつりゅうるいあらため)というそうです。この「化」が「か」と発言され、「火」の字があてられたそ […]