事件の被告人の名前に仰天!最後の証人 柚月裕子/著

1.概要 柚月裕子の佐方貞人(さかたさだと)シリーズの第一作に当たります。佐方貞人シリーズについては、前回「検事の死命」でも記しましたが再掲します。 刑事事件を専門に扱う敏腕弁護士で元検察官の佐方貞人が事件の真相を追う柚月裕子の推理小説のシリーズ。 60爺は、初めて佐方貞人が弁護士の物語を読みました。 この小説では、佐方は東京で弁護士事務所を開きましたが、被告人を弁護するために検事を務めていた米崎 […]

ちょっぴり悲しく爽快な物語!鬼神 矢野隆/著

1.概要 この方の作品を読むのは初めてです。 矢野隆は、1976年福岡県生まれ。2008年『蛇衆』で第21回小説すばる新人賞を受賞。その後、『無頼(ぶら)無頼(ぶら)ッ!』『兇』『勝負(ガチ)!』など、ニューウェーブ時代小説と呼ばれる作品を手がける。 本作品は、金太郎で有名な坂田金時を主人公に据え、源頼光と他の四天王(渡辺綱、卜部季武、碓井貞光)と共に、大江山鬼退治を題材に取った物語です。 お話は […]

作者の得意な不思議な世界の物語!大江戸火龍改 夢枕獏/著

1.概要 久々に読みます夢枕獏の小説です。しかも新作です。題名は、表題にある通り、「大江戸火龍改」、これ、「おおえどかりゅうあらため」と読みます。 「鬼平犯科帳」で長谷川平蔵が長官を務めた「火付け盗賊改め方」即ち「火盗改」のもじりですかね? 火龍改については、冒頭で説明があります。正式には、化物龍類改(けぶつりゅうるいあらため)というそうです。この「化」が「か」と発言され、「火」の字があてられたそ […]

義昭の視点で歴史を見ていくことに新鮮さを覚えた!毒牙 義昭と光秀 吉川永青/著

1.概要 この作品も、少し前に読んだ「信長死すべし」と同じく戦国末期を題材にしています。 主人公は、足利幕府最後の将軍である足利義昭です。明智光秀がサブの主人公となっています。 足利幕府は、初代尊氏の時は直属の兵を抱えていたかと思うのですが、義昭の時代には直属の兵はほとんどなく、そのため、管領を務める部下たちが兵力を武器に好き勝手な行動をしていたようです。 義昭の兄である室町幕府第13代征夷大将軍 […]

後半のドローン追跡事件は面白い!ドローンスクランブル 未須本有生/著

1.概要 2014年「推定脅威」で第21回松本清張賞を受賞した著者のドローンを扱った小説です。 ドローンが使用された脅威を描く小説と思って手に取りましたが、防衛省におけるドローンの開発に関する小説ですね。 後から見ると、帯には「防衛省VS大企業VSベンチャー。ドローンをめぐる熾烈な駆け引き」とありました^^; 冒頭での防衛省に謎のドローンが現れる・・というくだりは良く期待しましたが、それ以降は開発 […]

4篇全てとても面白い作品揃いです!検事の死命 柚月裕子/著

1.概要 佐方貞人(さかたさだと)シリーズで調べると、以下のように出ています。 刑事事件を専門に扱う敏腕弁護士で元検察官の佐方貞人が事件の真相を追う柚月裕子の推理小説のシリーズ。 現時点では、「最後の証人」、「検事の本懐」、「検事の死命」及び「検事の信義」の4作が世に出ています。今後も続きそうですね。 上記の説明では、佐方が「刑事事件を専門に扱う敏腕弁護士」と出ていますが、60爺の読んだ本作と「検 […]

読後、いくつかウーンと思う部分が・・・。信長死すべし 山本兼一

1.概要 いわゆる本能寺の変をテーマにした小説です。内容紹介にある通り、皇室が明智光秀を唆(そそのか)して変を起こさせるという設定です。 本能寺の変については、過去に様々な作品が書かれております。それというのも、その原因が明確になっていないからで、それが作家の想像力を刺激するのでしょう。 色々な原因が挙げられていますが、今回の作品にある皇室(正親町帝)が密勅を下したという設定も、過去に挙げられた原 […]

読んでいると何か不安でザワザワする感じ!歩道橋シネマ 恩田陸

1.概要 ドミノin上海につづき、恩田陸著作の小説です。 ドミノin上海は大大長編でしたが、本作品は短編小説集です。「線路脇の家」から本小説の表題となっている「歩道橋シネマ」まで全部で18篇の作品で成り立っています。 先に読んだ「ドミノin上海」は、数々の登場人物が紆余曲折を経て、一つの場所に導かれて大団円を迎えるエンターテイメントで楽しく読めたのですが、本短編小説は、表題に書いたとおり、読んでい […]

登場人物が多数登場で最後までノンストップ ドミノin上海 恩田陸/著

1.概要 「蜜蜂と遠雷」で直木賞を獲得した恩田陸の大長編小説です。「小説 野生時代」に「ドミノⅡ」のタイトルで掲載されたものに加筆・修正した作品です。 初掲載が2008年11月号ですから何と12年前ですね。そこから、2019年10月号まで12年30号に掲載されて、今回単行本化されました。 実は、2001年に「ドミノ」という作品が発表されており、本編はその続編に当たるそうです。60爺は、読了した後、 […]

検事の責務は、罪をまっとうに裁かせること!検事の信義 柚月裕子/著

1.概要 柚月裕子の佐方貞人シリーズは、第1作『最後の証人』から始まる柚月裕子さんの小説シリーズで、カテゴリーとしては刑事ミステリーとなるそうです。本作は、シリーズ4作目ですが、60爺は、このシリーズはは込めて目を通します。 この小説は、短編の連作小説で、どうやら佐方貞人の検事の時代を扱っているようです。 米崎県検事の佐方貞人は、米崎地検後半部に属する検事ですが、表題にあるように「検事の責務は、罪 […]