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SF・ファンタジー・幻想

またまた面白い続編が出ました。キマイラ14望郷変 夢枕獏/著

1.概要 前作の感想を2018年8月にアップしていますから、1年2ヶ月ほど経っていますね。 前回も言っていますが、キマイラ(古希: Χ?μαιρα, Chimaira) とは、ギリシア神話に登場する怪物のことです。この小説の中では、体内に別の生き物を持った少年の物語になっています。 前作では、主人公である大鳳吼(おおとり こう)が、自分の代わりに拉致された深雪を救うために、亜室健之(あむろ たけゆ […]

リクエンシスが仲間達と青息吐息の帝国の危機を救う 青炎の剣士 (紐結びの魔道師3)/ 乾石智子 著

1.爽快な三部作の終了 何事にも前向きで、およそ魔道士らしくないリクエンシスが、何だかんだぼやきながらも、栄光の衰えた帝国の危機を見事に救います。 “死の谷”から生還したリクエンシス。敵に寝返ったエミラーダ。侵略軍を率いる元帝国軍人の真の狙いは。魔女国1500年の呪いは解けるのか?“紐結びの魔道師”三部作完結。 物語自体が、すごく良い終わり方で爽快でした。リクエンシスはトゥーラに一目惚れをし、めろ […]

人魚の肉を食べた(食べさせられた)者らの悲惨な未来は?人魚ノ肉 木下昌輝/著

1.概要 「人魚の肉を食めば妖に憑かれる」と帯にあります。それって、不老不死ではなかったでしょうか?そうしたら、最後の物語の中で、以下のように語られています。 人魚の肉を食めば、妖を友とする呪いにかけられる。不老不死の妙薬は肉ではなくて、血だ  369ページ この小説は、人魚の肉を食べた者達の不幸を様々な形で物語にしています。ジャンル分けをすれば、ホラー小説に分類されると思います。 そして、ここに […]

いつもの舞台で安定した物語が心地よい、フレーズが少し変わった?陰陽師 女蛇ノ巻 夢枕獏/著

1.概要 ご存知、夢枕獏の陰陽師の最新刊です。平安時代の陰陽師・安倍晴明が源博雅の酒を飲みかわしつつ、数々の怪事件を解決していく連作小説です。 今回も、このふたりが酒を酌み交わしています。そこに、準レギュラーである芦屋道満や黒猫又に乗ってやって来る賀茂保憲、虫愛づる姫君の露子などが脇を固め、12の物語で楽しませてくれます。 とにかく、この小説を読んでいると、その世界の安定感に癒されますね。安心して […]

紐結びの魔導士第二弾リクエンシスたちはめげずに闘う!白銀(しろがね)の巫女 乾石智子/著

1.概要 紐結びの魔道士2です。この著者の物語は、ぐいぐいと引き込まれて、最後まで読まされてしまいます。 第2巻でもリクエンシス等は、相変わらず、イスリルの魔道師に呼び出された自身の邪悪な魂に後を追いかけられています。 悪意に満ちたイスリルの魔道師に呼び覚まされた邪悪な魂と、元コンスル帝国軍人率いる侵略軍。まさしく前門の虎、後門の狼状態で追いつめられたリクエンシスたちは、トゥーラの暮らすオルン村に […]

久々の乾石ファンタジー開幕、紐結びの魔導士リクエンシス登場!赤銅の魔女 紐結びの魔道師Ⅰ/乾石智子 著

1.概要 久しぶりに読む乾石智子のファンタジー小説です。紐結びの魔道師 リクエンシスが活躍する小説ですね。 どこの世界でも同じですが、力が衰えてくると、侵略者が現れ進行してきます。そして、辺境の町は一番最初にその被害に巻き込まれてしまいます。 この小説は、「夜の写本師」から続くオーリエラントの世界の小説です。この方の描く小説はやっぱり面白いです!読み始めると、ページをめくる手が止まらなくなります。 […]

ホッジスシリーズ感動の大団円、最強の敵を倒してスッキリ!任務の終わり スティーブン・キング/著

スティーブン・キングのミステリ三部作の最後を飾る作品です。 1.主人公はホッジス達で決まり 今回の主人公は、間違いなく、ホッジス、ホリーです。ジェロームは残念ながら、後半にならないと登場しませんが。 ホッジスは、ずいぶん痩せて登場します。そして、ジェロームは、ものすごく大きくなって出てきます。 前作では、ホッジス達、ファインダース・キーパーズの活躍は、後半だけで少し拍子抜けたんですが、今作は、物語 […]

父にとりついた異形の物の怪に立ち向かう家臣たちの闘い!この世の春 宮部みゆき/著

宮部みゆきのデビュー三十周年記念となる作品に当たるそうです。上巻 397ページ、下巻 399ページにもなる大長編です。 ざまをみろ。--わたしの名前をあててごらん。憑き物が、亡者が、そこかしこで声をあげる。青年は恐怖の果てに、ひとりの少年を作った・・・・・・ 内容は、宮部みゆき得意の時代小説で、当然、ホラー作品です。しかし、荒神と違って、化け物は出てこないです。 その代わりに、藩主にとり憑いた数々 […]

東京オリンピックの十年後の世界、AIの進化は如何に?2030年の旅 恩田陸他/著

八人の作家による短編集です。恩田陸の作品があるので読んでみました。 内容紹介です。 東京オリンピックからさらに十年後。仕事は、恋愛は、科学は、そしてこの国はどのように変わっているのだろう。空間を超えて他人と認知を共有できる新技術「RR」。意識上で集った三人が奇妙な事件に挑む「逍遙」(恩田陸)など八つの短編を収録。 帯は、こんな感じですので、2030年の・・・といっても、SF小説ではありません。 八 […]

終章に向かって物語が動き出したか、登場人物が躍動を始める!キマイラ13 夢枕獏/著

1.概要 キマイラ(古希: Χ?μαιρα, Chimaira) は、ギリシア神話に登場する怪物のことですが、「鋼の錬金術師」の中では、キメラの名称で、動物と動物を合体させた生き物の名称でした。 また、ドラゴンクエストの中では攻撃力の高いモンスターとして登場しました。 この小説は、夢枕獏が1982年から延々と描き続ける「幻獣少年キマイラ」から始まった小説です。肉体に謎を秘めた少年・大鳳吼のたどる数 […]