CATEGORY

ミステリー・サスペンス

ミステリーやサスペンス小説

読んでいるとザワザワしてきます。Iの悲劇 米澤穂信/著

1.概要 久々の米澤穂信の作品です。 内容紹介の頭に「甦り課」とあり、また、「人を呼び戻す」の部分までを読んで公判を読まなかったものですから、てっきりオカルト方面の作品と思っており、読み始めてから少々面食らっていた自分がいました。 内容紹介をよく見ると、限界集落に移住してくる者たちのトラブルを解決しようと奮闘する地方公務員の物語なんですね。 ちゃんと紹介を読まないとダメだなと反省した60爺でしたが […]

どのお話も面白い!合理的にあり得ない 上水流涼子の解明/柚月裕子

1.概要 この作者の作品ですので面白いだろうと当たりを付けましたが大正解でした。 軽く読めますが非常に楽しめる小説だと思います。元弁護士が依頼を受け、助手と一緒に事件をバッタバッタと解決していくお話です。 主人公は上水流涼子です。苗字は「かみづる」と読みます。美貌の元弁護士です。彼女の姿を小説の中では、こう言っています。 長いまつ毛が切れ長の目に影を落とし、形のいい唇は微かに笑みを湛えて居る。日本 […]

前半は我慢して読み進みましょう!匿名交叉 降田天/著

1.概要 2015年『このミステリーがすごい! 大賞』大賞受賞作『女王はかえらない』の著者が描く、受賞後第一作目です。 昨今騒がれているSNSで起こった事件につながる、現代社会の闇や問題をうまく表現した作品だと思います。 本作ですが、始めは主人公ふたりともとても嫌な性格で共感する気になりませんでした。彼(彼女)のやっていることが、とても稚拙で自分の気に入らないものを徹底的に排除しようとする姿勢は、 […]

全13篇の短編小説集。降るがいい 佐々木譲/著

1.概要 久しぶりの佐々木譲の小説です。今回は、シリーズものである「道警シリーズ」ではありません。 60爺にとって、佐々木譲の小説では初めてとなる短編をまとめた小説集です。 あとがきに書いてありますが、雑誌発表を予定せずに自作朗読会のために書いた作品も4編ありです。 その4篇ですが、まず、この本の表題となっている「降るがいい」、「迷い街」、「不在の百合」、「隠したこと」です。この本の最初の4作品で […]

最終的にとんでもない敵の正体が明らかに。Tの衝撃 安生正/著

1.概要 またまた安生正の小説を読みました。 今回の物語は、自衛隊の核燃料運搬車が予想以上に強力な火器で武装した集団に襲撃を受け強奪されてしまうことから始まります。 さらに、とんでもない悪天候の中を飛騨山中の施設に向かった大学教授らが土石流に遭遇し、偶然生き残った准教授のエピソードが出てきます。 この二つの事件を発端にして、物語が進んでいきます。主人公は、核燃料襲撃犯洗い出しを厳命される自衛隊の運 […]

情報部三佐が苦心の連続で戦う!ゼロの迎撃 安生正/著

1.概要 第11回『このミステリーがすごい! 』大賞『生存者ゼロ』でデビューした安生正の作品です。この物語でも、自衛隊が活躍します。 主人公は真下俊彦三等陸佐です。妻が自衛隊中央病院に入院しています。1ヶ月前、担当医から、癌で余命半年を告げられ、真下は茫然自失となります。子宮全摘の手術日、そんな真下に出頭命令が届きます。 真下は4日後、朝霞駐屯地の東部方面隊総監部へ移動が決まっていました。ところが […]

検事の暴挙に果敢に立ち向かう!焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕 今野敏/著

1.概要 今野敏のによる日本の警察小説・樋口顕シリーズ第六作です。表題にあるように、警視庁強行犯の係長である樋口晃が主人公です。 現在は、警視庁刑事部捜査一課殺人犯捜査第三係樋口班に属しています。階級は警部ですね。 プロローグは、久しぶりに氏家から連絡を受けた樋口が、氏家と落合い、異動の話を聞くところから始まります。そして、後日、氏家を訪ねた樋口が、二課にやってきていた東京地検特捜部の検事を見かけ […]

議員の不行跡とアメリカの凄まじい差別の実態 ヒポクラテスの試練 中山七里/著

1.概要 本書はヒポクラテスシリーズの第三巻です。60爺は、図らずもシリーズの第三巻を手にしたわけです。 冒頭から、浦和医大法医学教室に「腑分け屋はいるかね」と光崎藤次郎教授を城都大付属病院の内科医・南条が訪ねてくるところから物語は始まります。 ここで、主人公である光崎教授を「大概に不遜」と言っており、南条についても負けてはいないと言っています。ここで、これもレギュラーである栂野真琴が相手をしてい […]

それぞれゾッとさせられます!肖像彫刻家 篠田節子/著

1.概要 こちらも久々、1月に投稿した「きれいに映る鏡のその裏にあるものは!鏡の背面」以来の篠田節子の作品です。 主人公は高山正道、高山家の長男ですが姉に頭が上がらない人間です。第一話の冒頭では、高山家の墓の前に土下座されられ、今は亡き両親に謝罪をさせられます。 この主人公、美大卒業後、さる権威ある美術展に入選し、抽象彫刻が地元の役所前の橋に飾られたものの、収入はアルバイト程度で17年彼を支えてく […]

事件の被告人の名前に仰天!最後の証人 柚月裕子/著

1.概要 柚月裕子の佐方貞人(さかたさだと)シリーズの第一作に当たります。佐方貞人シリーズについては、前回「検事の死命」でも記しましたが再掲します。 刑事事件を専門に扱う敏腕弁護士で元検察官の佐方貞人が事件の真相を追う柚月裕子の推理小説のシリーズ。 60爺は、初めて佐方貞人が弁護士の物語を読みました。 この小説では、佐方は東京で弁護士事務所を開きましたが、被告人を弁護するために検事を務めていた米崎 […]