アイドル殺人事件に東京湾臨海署安積班の面々が挑む!炎天夢 今野敏/著

1.概要

前回の「呪護」に続き、今野敏著作の小説です。久々に読んだ後、作者の同じ小説を読むことがよくありますね。

今回の作品は、「東京湾臨海署安積班シリーズ」の最新刊です。この小説は、台場をはじめとする湾岸地域を管轄する警視庁東京湾臨海警察署を舞台に、安積警部補率いる刑事課強行犯係安積班の活躍を描くものですね。

今野敏は、シリーズものを多く手掛けていますが、それぞれのシリーズごとに、主人公を支える面々が性格付けされて登場しており、安心して読んでいけます。

今回の事件は、安積班が徹夜で活動して、「さて、かえって休もうか」と思っていた所で発生した殺人事件です。安積班をライバル視している相良班は、あいにく、その前に起きた火事に対応していました。

警察官は、疲れていようがいまいが、事件があると出動しなければならず大変ですね。まあ、一般の仕事でも、多かれ少なかれ、こういう事態は発生しますけど。

内容紹介です。

グラビアアイドル・立原彩花の死体が江東マリーナで発見され、近くのプレジャーボートで被害者のものと思われるサンダルが見つかった。船の持ち主は、立原が愛人との噂がある芸能界の実力者らしく…。芸能界の闇に、安積班が立ち向かう。

2.内容ちょっぴり

殺人事件なので、当然、臨海署に捜査本部が設けられます。そして、そこに臨場したのは、安積の嫌いな警視庁の佐治係長です。今回も、安積のすることなすことに、いちいちいちゃもんをつけています。

しかし、安積も年を得て、それなりの対処を行うようになってきたことが描かれています。しかし、そんな安積ですが、言うべきだろうと考えたことは、相手が雲の上のような存在の相手でも、ひるまずに進言します。

事件は、芸能界の事務所の大物が登場したり、現役の芸能人相手に舞い上がる刑事がいたりして物語を盛り上げます。

内容紹介にもありますが、前述した事務所の大物が大変くさい感じがしますが、安積の部下の須田刑事(見た目はダメダメですが)は、鋭い相殺力を見せて犯人を追い込んでいきます。

炎天夢 東京湾臨海署安積班

新品価格
¥1,870から
(2020/1/28 12:41時点)

安積は、今回の事件で、先輩刑事から依頼された案件に非常に悩んだりします。しかし、部下の村雨や、署内をパトロールと称して動き回る同僚の速水らに助けられて、事件を解決していくことになります。

面白かったのは、速水の運転する車の中のやり取りです。運転を褒めた安積に対し、速水「四輪ドリフトを見せようか」、安積「やめろ」と返す下りが60爺的には受けましたね!

また、佐治係長の部下だった相良が、佐治に対して心服していないことがわかったりと、人間内心はわからんもんだなと感じたりもしました。

こちらも長編小説ですが、通勤の行きかえりと、昼休みで読み切りました。面白かったです。

是非、ご一読を。