60を過ぎたらチラッと目を通してもいいかも。六十代と七十代 心と体の整え方 和田秀樹/著

1.概要

新聞の一面の下にある広告で本書を見かけました。60爺も、60台半ばとなり、これからの人生の指標になり得ればと思い、読んでみることにしました。

本書の著者は、老年精神医学、精神分析学、集団精神法学を専門とし、本書の他にも「人は感情から老化する」などの著書が多数ある精神科医です。

本書は、副題に「良く生きるために読む高年世代の生活学」と銘打っており、高年即ち高齢者のうち、60~70代の世代が人生後半を生き抜くための心と体の考え方をいくつも示してくれます。

あとがきに、60爺をハッとさせてくれることが書いてありました。以下の部分です。

人を助け、人に助けられるのが人生の実相で、介護する者もいつかは自分が介護される身となる

60爺は、子供に介護させるのは迷惑をかけるので、そうはならないようにしたいと考えていますが、結局、弱ってしまうと、どうしようもなくなってしまうのが実情ですね。

また、本書では、心と体の整え方の他にも、反政府的な発言が多々あり、社会保障費が国の財源を圧迫するという政府やマスメディアの論調に怒っている著者の考え方には、おおいに共感するところがありました。

内容紹介です。

読むと生きる意欲が湧いてくる本!後半生のステージを生きるための知恵が満載。精神科医にして高年学のオーソリティ、人生の達人がお届けする実践的かつ思索的処方箋。

2.内容ちょっぴり

本書は、次の章建てになっています。

  • 序章  人生百年と言うけれど
  • 第一章 高年世代よ、反逆の旗を振れ
  • 第二章 老化と病気
  • 第三章 心の整え方
  • 第四章 体の整え方
  • 第五章 暮らしの中の知恵
  • あとがきにかえて あるがままに

序章で一番印象に残ったのは、「五十代あたりから一般に男性は男子ホルモンが減少し、女性は男性ホルモンが増加するという不思議な逆転現象がある」と言う一文です。

これにより、精神面で女性は行動的になり男性は行動意欲が減退することで、たとえば熟年離婚につながるんですね。60爺は、まだまだやりたいことがありますが、すぐ始めないのは、こんなことも原因になっているのでしょうか?

第一章では、現在の日本の実相をずばり言い当てている個所がたくさんありました。弱者への差別や医療現場での高齢者差別、定年と言う差別制度などは、読んでいてなるほどと思いました。

第二章は読んでいて余り楽しくない章でしたので、さらっと読み下しました。印象に残ったのは、ピンピンコロリの部分ですね。

第三章は不安について列挙されていますが、余り、不安を考えてもしようがないので、ここもほぼスルーしました。

第四章は「肉を食え」と言う部分と、「BMI」をすべての年齢の人に押し付けるなと言う部分に賛成です。最近の医療は、年齢を考えず痩せろと言うようなことを平然と言っていますがおかしいですよね。本書では、やや肥満気味と言う人間が長寿と言う事実を述べています。

第五章は一般の高年者にとって有効な日常生活のヒントが述べられています。そのなかの「我慢しない」、「金は墓場でもっていけない」などに共感しました。また、「健康診断は受けない」などもありますが、適当に取り入れてやって行ければと思いました。

60代、70代の方はちらっと見てみるといいかと思います。