衝撃的な事実が二つ明らかになります。チンギス紀 五 絶影 北方謙三/著

1.概要

北方健三著作のチンギス紀-元朝を興したチンギス・ハーンの物語第五巻です。前巻では3,500騎だったテムジン軍は五千騎になりました。どんどん配下が増えていますね。

本巻では見出しにも記載したように、衝撃的な事実が二点明らかになります。

一点目は、テムジンと玄翁の闘いの決着がつくんですが、その中で明らかになります。この物語が続いていくわけですから、当然、テムジンが勝利するのですが、その際に、玄翁がテムジンに語り掛けてきた内容が驚愕の一言なんです。

この内容は、ここで述べてはいけないと思いますので、是非、皆さんの目で確かめていただきたいと思います。

第四巻、「絶影」(ぜつえい)と副題がついています。

内容紹介にもある通り、テムジンがタイチウト氏のタルグダイ軍一万五千騎に対し、三千五百騎で挑んでいきます。そして、テムジンがタルグダイに手が届く瞬間に玄翁が現れ、最後の決着をつけることになるんです。

内容紹介です(「BOOK」データベースより)。

テムジンと玄翁―。あまりにも衝撃的な、ふたりを待ち受ける運命。タイチウト氏のタルグダイ軍一万五千騎に対し、テムジンは三千五百騎で挑もうとしていた。モンゴル族の覇権を懸けた闘いだが、盟友ジャムカはメルキト族の脅威があり、テムジンに援軍を出すことができない。しかもタルグダイのもとには、最強の男・玄翁がいるはずだった。テムジン軍は数的劣勢をものともせず、次々と敵軍に突入し、長のタルグダイを発見する。だが、そこに届くと思われた瞬間、玄翁の黒い旗が現れた。死の恐怖が、戦場を包み込む―。

2.内容ちょっぴり

第五巻最初の章は「戦する者」です。

この章では、タルグダイ軍一万五千騎とテムジン軍三千五百騎の闘いが始まります。その中で、戦を見届けに来たジャムカの百騎が、とてつもない気配を持った軍勢に押し包まれる場面も出てきます。

そして、いよいよ戦が始まり、タルグダイを死なせない条件で戦に参加した玄翁とラシャーンが言い争う場面も出てくるのです。

二章は「蘇る声」です。

この第一節で、テムジンと玄翁が最後の闘いを繰り広げます。そして、テムジン、ジェルメ、クビライ・ノヤンの必死の働きで、多数の犠牲を出しますがテムジン軍は勝利します。そして、最後に、玄翁は衝撃の言葉を残して倒れるのです。

テムジンは、母のホエルンと会話をして、玄翁の残した言葉の裏を取るのです。

タルグダイは、この戦で右腕を失いますが、玄翁の働きにより命を取り留めます。そして、領分は小さくなったものの内政に力を入れることになりました。

第五巻のもう一つの衝撃的な事実は、玄翁がテムジンに送った剣です。金国の大商人と輸送を生業にする二名の老人が届けに来たものですが、それは、あの剣なのです。

そして、これにより、チンギス記は壮大な物語であった水滸伝、楊令伝と話がつながるのです。

是非、ご一読を。