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後継者の能力を見つけ誓いを新たにする魔導士の物語。イスランの白琥珀 乾石智子

1.概要 久しぶりの乾石智子作のファンタジー小説です。「オーリエラントの魔道師」シリーズの最新作で、今回の舞台は、コンスル帝国ではなく、コンスル帝国の東に位置するイスリル国です。 主人公は、登場人物の欄では、放浪の魔導士であるオーヴァイデン(オーヴ)です。この人物は、実は王殺しの魔導士とされるヴュルナイの成れの果てと言うことが読んでいると明らかにされます。 オーヴァイデンは、国母であるイスランから […]

60を過ぎたらチラッと目を通してもいいかも。六十代と七十代 心と体の整え方 和田秀樹/著

1.概要 新聞の一面の下にある広告で本書を見かけました。60爺も、60台半ばとなり、これからの人生の指標になり得ればと思い、読んでみることにしました。 本書の著者は、老年精神医学、精神分析学、集団精神法学を専門とし、本書の他にも「人は感情から老化する」などの著書が多数ある精神科医です。 本書は、副題に「良く生きるために読む高年世代の生活学」と銘打っており、高年即ち高齢者のうち、60~70代の世代が […]

たくさんの人物が登場し、ひとつの目標に収束していく物語。天使も怪物も眠る夜 吉田篤弘/著

1.概要 この作者の作品は初めて読みます。作品の世界に入り込むのに、少々時間を要しましたが、入ってみればなかなか面白く、409ページの長編でしたが、それほど時間を要さずに読み切りました。 今回は、始めに内容紹介をします。 二〇九五年、壁によって分断された東京は“不眠の都”と呼ばれていた。目覚めるのははたして天使か怪物か 眠り姫を目覚めさせるため、八人目の王子は壁をこえる 上述のように、西暦2095 […]

相変わらずの面白さ、自分の身体を自在に操る!キマイラ15 魔宮変 夢枕獏/著作

1.概要 キマイラ15が出ました。夢枕獏の描く世界の集大成にもなろうという作品です。この作品は、60爺の読書の部屋でも何回か感想を書いていて、今回が4作品目になります。 過去の記事は次の通りです。 またまた面白い続編が出ました。キマイラ14望郷変 夢枕獏/著 終章に向かって物語が動き出したか、登場人物が躍動を始める!キマイラ13 夢枕獏/著 30年以上続く大々長編ですがし面白さは全く変わらない!キ […]

情報部三佐が苦心の連続で戦う!ゼロの迎撃 安生正/著

1.概要 第11回『このミステリーがすごい! 』大賞『生存者ゼロ』でデビューした安生正の作品です。この物語でも、自衛隊が活躍します。 主人公は真下俊彦三等陸佐です。妻が自衛隊中央病院に入院しています。1ヶ月前、担当医から、癌で余命半年を告げられ、真下は茫然自失となります。子宮全摘の手術日、そんな真下に出頭命令が届きます。 真下は4日後、朝霞駐屯地の東部方面隊総監部へ移動が決まっていました。ところが […]

歴史の英雄が全てを望んだわけではない!もののふの国 天野純希

1.概要 天野純希による武士による対立の歴史の物語です。そして、その対立の軸には、海族と山族が存在していたことを読み解いています。海族と山族は決して和することなく、相対した時点で互いに嫌悪を感じる設定です。 物語の始まりは平将門からです。この源平の時代から始まって、明治維新の土方歳三に至るまでの闘いに焦点を当て、これらに海族と山族の争いが隠されていたことを、うまく融合させています。 そして、それぞ […]

新撰組生き残りの三名が歴史の狭間で大暴れ!至誠の残滓 矢野隆/著

1.概要 本作は、明治の世に警官になった斎藤一と、動乱で亡くなったはずの山崎烝と原田左之助が再会し、歴史の狭間で大暴れする物語です。 さらには、長州の伊藤博文と山縣有朋とも絡んで、新撰組の三名が命懸けの働きをします。とても、読みやすくて面白い小説です。 ここでは、主人公の新撰組三名の略歴を述べておきます。 斎藤一:新撰組三番隊組長を務め、明治の世まで生き残り、藤田五郎の名で警官となって西南戦争の際 […]

検事の暴挙に果敢に立ち向かう!焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕 今野敏/著

1.概要 今野敏のによる日本の警察小説・樋口顕シリーズ第六作です。表題にあるように、警視庁強行犯の係長である樋口晃が主人公です。 現在は、警視庁刑事部捜査一課殺人犯捜査第三係樋口班に属しています。階級は警部ですね。 プロローグは、久しぶりに氏家から連絡を受けた樋口が、氏家と落合い、異動の話を聞くところから始まります。そして、後日、氏家を訪ねた樋口が、二課にやってきていた東京地検特捜部の検事を見かけ […]

国光の生き方がめちゃくちゃ格好いい 狂犬の眼/柚月裕子 著

1.概要 この小説が第二弾に当たるというのは途中で気が付きました。広島県のやくざの抗争をベースに、警察官と対抗するやくざの物語です。 現在は、暴対法が出来て、やくざをやっていると、家も借りれず預金もできずということで、暴力団も大分小さくなっているようですが、その時代の前の物語ですね。 主人公は、田舎の駐在所に異動となった(どうやら、飛ばされたようです。原因は一作目を読む必要がありそうです)日岡秀一 […]

第一話が一番怖かった!火のないところに煙は 芦沢 央/著

1.概要 ホラー小説は元来苦手で余り読まないのですが、この方の小説は面白いと聞きまして手に取りました。 この小説の中の語り部である作家の「私」は著者の芦沢氏なのでしょうか?また、作中のお話は実話をもとにしているのでしょうか? 物語は「私」が怪談特集の依頼を受けるところから始まります。「私」は怪談など書いたことが無かったので断ろうとしますが、過去に神楽坂を舞台とした凄惨な経験から、その体験談を振り返 […]