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議員の不行跡とアメリカの凄まじい差別の実態 ヒポクラテスの試練 中山七里/著

1.概要 本書はヒポクラテスシリーズの第三巻です。60爺は、図らずもシリーズの第三巻を手にしたわけです。 冒頭から、浦和医大法医学教室に「腑分け屋はいるかね」と光崎藤次郎教授を城都大付属病院の内科医・南条が訪ねてくるところから物語は始まります。 ここで、主人公である光崎教授を「大概に不遜」と言っており、南条についても負けてはいないと言っています。ここで、これもレギュラーである栂野真琴が相手をしてい […]

それぞれゾッとさせられます!肖像彫刻家 篠田節子/著

1.概要 こちらも久々、1月に投稿した「きれいに映る鏡のその裏にあるものは!鏡の背面」以来の篠田節子の作品です。 主人公は高山正道、高山家の長男ですが姉に頭が上がらない人間です。第一話の冒頭では、高山家の墓の前に土下座されられ、今は亡き両親に謝罪をさせられます。 この主人公、美大卒業後、さる権威ある美術展に入選し、抽象彫刻が地元の役所前の橋に飾られたものの、収入はアルバイト程度で17年彼を支えてく […]

それぞれの主人公の葛藤が見られます!信長嫌い 天野純希/著

1.概要 久々の天野純希著作の小説を読みました。前回は戦国末期の織田有楽斎の小説でしたが、本作は、織田信長の勃興時から没後まで、信長に人生を狂わされた(内容紹介より)七人の男を題材に取ったものです。 この方の感想文は今回で4冊目ですね。天を分かつ川(周瑜、決戦三国志!の2番目)、島津義弘伝(島津義弘)、有楽斎の戦(織田有楽斎)に続くものです。 織田信長は、歴史が好きなら誰もが知っている戦国時代の超 […]

事件の被告人の名前に仰天!最後の証人 柚月裕子/著

1.概要 柚月裕子の佐方貞人(さかたさだと)シリーズの第一作に当たります。佐方貞人シリーズについては、前回「検事の死命」でも記しましたが再掲します。 刑事事件を専門に扱う敏腕弁護士で元検察官の佐方貞人が事件の真相を追う柚月裕子の推理小説のシリーズ。 60爺は、初めて佐方貞人が弁護士の物語を読みました。 この小説では、佐方は東京で弁護士事務所を開きましたが、被告人を弁護するために検事を務めていた米崎 […]

ちょっぴり悲しく爽快な物語!鬼神 矢野隆/著

1.概要 この方の作品を読むのは初めてです。 矢野隆は、1976年福岡県生まれ。2008年『蛇衆』で第21回小説すばる新人賞を受賞。その後、『無頼(ぶら)無頼(ぶら)ッ!』『兇』『勝負(ガチ)!』など、ニューウェーブ時代小説と呼ばれる作品を手がける。 本作品は、金太郎で有名な坂田金時を主人公に据え、源頼光と他の四天王(渡辺綱、卜部季武、碓井貞光)と共に、大江山鬼退治を題材に取った物語です。 お話は […]

作者の得意な不思議な世界の物語!大江戸火龍改 夢枕獏/著

1.概要 久々に読みます夢枕獏の小説です。しかも新作です。題名は、表題にある通り、「大江戸火龍改」、これ、「おおえどかりゅうあらため」と読みます。 「鬼平犯科帳」で長谷川平蔵が長官を務めた「火付け盗賊改め方」即ち「火盗改」のもじりですかね? 火龍改については、冒頭で説明があります。正式には、化物龍類改(けぶつりゅうるいあらため)というそうです。この「化」が「か」と発言され、「火」の字があてられたそ […]

義昭の視点で歴史を見ていくことに新鮮さを覚えた!毒牙 義昭と光秀 吉川永青/著

1.概要 この作品も、少し前に読んだ「信長死すべし」と同じく戦国末期を題材にしています。 主人公は、足利幕府最後の将軍である足利義昭です。明智光秀がサブの主人公となっています。 足利幕府は、初代尊氏の時は直属の兵を抱えていたかと思うのですが、義昭の時代には直属の兵はほとんどなく、そのため、管領を務める部下たちが兵力を武器に好き勝手な行動をしていたようです。 義昭の兄である室町幕府第13代征夷大将軍 […]

後半のドローン追跡事件は面白い!ドローンスクランブル 未須本有生/著

1.概要 2014年「推定脅威」で第21回松本清張賞を受賞した著者のドローンを扱った小説です。 ドローンが使用された脅威を描く小説と思って手に取りましたが、防衛省におけるドローンの開発に関する小説ですね。 後から見ると、帯には「防衛省VS大企業VSベンチャー。ドローンをめぐる熾烈な駆け引き」とありました^^; 冒頭での防衛省に謎のドローンが現れる・・というくだりは良く期待しましたが、それ以降は開発 […]

4篇全てとても面白い作品揃いです!検事の死命 柚月裕子/著

1.概要 佐方貞人(さかたさだと)シリーズで調べると、以下のように出ています。 刑事事件を専門に扱う敏腕弁護士で元検察官の佐方貞人が事件の真相を追う柚月裕子の推理小説のシリーズ。 現時点では、「最後の証人」、「検事の本懐」、「検事の死命」及び「検事の信義」の4作が世に出ています。今後も続きそうですね。 上記の説明では、佐方が「刑事事件を専門に扱う敏腕弁護士」と出ていますが、60爺の読んだ本作と「検 […]

読後、いくつかウーンと思う部分が・・・。信長死すべし 山本兼一

1.概要 いわゆる本能寺の変をテーマにした小説です。内容紹介にある通り、皇室が明智光秀を唆(そそのか)して変を起こさせるという設定です。 本能寺の変については、過去に様々な作品が書かれております。それというのも、その原因が明確になっていないからで、それが作家の想像力を刺激するのでしょう。 色々な原因が挙げられていますが、今回の作品にある皇室(正親町帝)が密勅を下したという設定も、過去に挙げられた原 […]